UCS:B-Series FlexFlash Card 交換時の注意点について

[shunzhou]

B-Series FlexFlash Card 交換時に、FlexFlash Controller のタイプによって、交換後 RAID を再構築する必要があるパータンがあります。
詳細は下記をご確認ください。

まず、UCSM GUI 上での FlexFlash Controller タイプの確認方法を説明します。

以下イメージの通り、Equipment > Chassis > Chassis X > Servers > Server X を選択し、右ペインの Inventory > Storage > Controller > FlexFlash Controller 1 を選択し、下ペインの「Type」という項目を確認してください。

-FX3S controller を使用する場合

FX3S controller にて mirror mode が Pair になっている場合、 Auto Sync 機能が作動するため、FlexFlash Card が自動的に同期されます。
mirror mode の確認は、以下イメージの通り、Equipment > Chassis > Chassis X > Servers > Server X を選択し、右ペインの Inventory > Storage > Controller > FlexFlash Controller 1 を選択し、「General」タブ配下の「Configure Auto-sync」をクリックします。
mirror mode のデフォルト設定は Pair ですが、「Admin Slot Number」にチェックを入れていないので、同期される前に「Admin Slot Number」 でプライマリー FlexFlash Card を指定する必要があります。

-他の controller を使用する場合(例：FlexFlash-0)
FlexFlash-0 などの Controller には FlexFlash Card の自動同期機能がないため、Scrub Policy を作成し、FlexFlash Card を初期化することで RAID を最構築する必要があります。

OSがSDカードにインストールされている場合、下記実施後OSが消えますので、再作成する必要があります。
手順は下記の通りです。

1.UCSM GUI で 新しい Scrub Policy を作成します。
Servers > Policies > root > Scrub Policies 上で右クリックし、「Create Scrub Policy」を選択します。
選択後下記の画面がポップアップ表示されます。
作成時は「FlexFlash Srcub」を「Yes」にし「OK」をクリックします。

2. Scrub Policy を新しく作成した Policy へ変更します。
Servers タブ配下、Servers> Service Profiles の中から、該当サーバに Associate する Service Profile を選択します。右ペインの「Policies」 タブ配下で 「Scrub Policy」 を開き、手順①で作成した「Scrub Policy」を選択後、
「Save Changes」をクリックします。

3. サーバを Reacknowledge します。
Equipment > Chassis > Chassis X > Servers > Server X を選択し、右ペイン Action 項目内の「server maintenance」をクリック、Maintenance Server 画面で「Reacknowledge」を選択後、確認画面で「OK」をクリック します。

4. RAID のステータスに問題がないことを確認後、Scrub Policy を default policy へ戻します。
Servers タブ配下、Servers > Service Profiles の中から、該当サーバに Associate する Service Profile を選択します。
右ペインの「Policies」 タブ配下で 「Scrub Policy」 を開き、「default」を選択後「Save Changes」をクリックします。

注意事項:
Scrub Policy の FlexFlash Scrub が Yes の場合、Service Profile の resassociate やサーバの re-acknowledge を実施すると、SD カードの中のデータがフォーマットされます。
回避するために、Scrub Policy の FlexFlash Scrub 設定がデフォルトの No のままで使用することを推奨いたします。

その他の参考情報:
Configure and Use Cisco FlexFlash Secure Digital Cards on Cisco UCS Servers White Paper
https://www.cisco.com/c/en/us/products/collateral/servers-unified-computing/ucs-c-series-rack-servers/whitepaper-c11-734876.html#_Toc459341665