バッテリのrelearn機能は、一旦バッテリを放電してから再充電することで、
バッテリの正常動作確認を行うための機能です。
バッテリのrelearnが開始されると、バッテリの蓄電量が一時的に低下するため、
バッテリ障害のアラートが出力されます。relearnが完了しますと、障害アラートがクリアされます。
<出力例>
Storage Raid Battery SLOT-X degraded: please check the battery or the storage
controller
関連DDTS(CSCut36603)
Degraded supercap alert raised during transparent learn cycle
https://bst.cloudapps.cisco.com/bugsearch/bug/CSCut36603
<バッテリrelearnに関するQ&A>
Q1. relearn中に、機器のパフォーマンス(ディスクの読み書き性能など)が低下することはありますか?
A1. 通常時と比べますとデータの書き込み性能は多少低下しますが、Relearnが完了すると元に戻ります。
これは、Relearn中はWrite-cache-policyがWrite Throughとなり、データはWrite cacheを経由せずに
直接ハードディスクに書き込まれるためです。これによるデータロストは発生しません。
また、データの読み取り性能には影響しません。
Q2. バッテリのrelearnが実行されるには、何か条件等があるのでしょうか?
例:搭載しているRAIDコントローラの仕様、CIMC上でRAIDを組んだ際の設定に依るなど
A2. 弊社のUCSサーバで利用されている全てのRAIDコントローラは、バッテリのrelearn機能があります。
relearnは、デフォルトで有効に設定されております。
Q3. relearn処理の自動実行頻度を任意で変更できますか?
A3. バッテリのrelearnは、28日ごとに一回実施されます。
設定を変更することはできません。
Q4. relearn処理の自動実行を無効に出来ますか?
無効にできる場合、デメリットはありますか?
A4. 無効にすることはできます。
但し、この機能はバッテリの持続時間や寿命をより正確に測るためにありますので、
自動実行を有効にすることが推奨されております。
Q5. 自動実行を無効にすることにより、バッテリの持続時間や寿命が短くなることはありますか?
A5. 自動実行を無効にしますと、バッテリの持続時間や寿命が短くなる可能性があります。
そのため、自動実行を有効することが推奨されております。