本ドキュメントでは UCS C220M5/C240M5 の CMOS (RTC)バッテリの交換手順についてご説明いたします。
NOTE
CMOS バッテリは、2022/06/30 に Last Date of Support を迎えサポート終了となりました。それに伴いまして、本ドキュメントの FE 作業の手順はお客様で実施いただく必要がございます。
詳細については下記のコンテンツを参考ください。
[UCS] CMOSバッテリの交換対応について
[交換対象パーツ]
CMOSバッテリの型番は N20-MBLIBAT= となります。
[作業前確認]
- FE作業
1. CIMCの [シャーシ] タブで [障害とログ] メニューを選択し、右画面の [障害の概要] を確認して、発生しているFaultを確認します。こちらのFaultについては後ほど確認いたしますので、念のためメモしておいてください。

2. CIMCの[シャーシ]タブで[センサー]メニューを選択し、右画面の[電圧]の"P3V_BAT_SCALED"のセンサー値の Status を確認します。

上記センサー値はサーバの電源が ON になっていない限り値を取得できません。
もし既にサーバの電源がOFFになっている場合にはこの手順はスキップしてください。
[作業手順]
- お客様作業 (FE 作業前)
1. OS をシャットダウンしてください。
2. 作業対象特定のために、以下のメニューでLocator LEDを点灯してください。

- FE 作業
1. 交換対象のサーバシャーシに接続されている電源ケーブルと、その他のケーブルにラベリングを行い、元に戻せる状態にしてからケーブルを抜きます。
2. サーバ前面の以下の赤で囲んだラッチ部分を引き上げ、スライドレールに沿ってサーバをラックの前面に引きます。
[C220 M5]

[C240 M5]

3. 以下の図を参考に②のロックを開放し、そのままラッチを引き上げ、サーバのトップカバーをはずします。

4. 以下の図を参考に CMOS バッテリの位置を確認します。
[C220 M5]

[C240 M5]

5. 上の図を参考に CMOS バッテリを引き抜きます。小さいマイナスドライバー等を使い、バッテリを内側に押し込み、丁寧にバッテリを上に上げ、引き抜きます。
6. 新しいCMOSバッテリを元の位置に差し込みます。+ 側が上になるように設置して下さい。
7. サーバのトップカバーを元に戻します。
8. サーバをスライドレールに沿ってラック側に戻します。もし戻らない場合には下の図の①のインナーレイル上の②のボタンを押しながら、サーバを押して元のラックに戻します。

9. 電源ケーブル及びその他のケーブルを元の通りに戻します。
10. サーバの電源を入れ、以下のドキュメントを参考に BIOS の時刻合わせを実施します。
[UCS] UCS C-Series サーバの BIOS 設定方法について
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12388141
[作業後確認]
- お客様作業
システムが正常に起動することを確認します。
- FE 作業
1、CIMCの[シャーシ]タブで[障害とログ]メニューを選択し、右画面の[障害の概要]を確認して、新しくFaultが発生していないことを確認します。

2、[シャーシ]タブで[センサー]メニューを選択し、右画面の[電圧]の"P3V_BAT_SCALED"のセンサー値の Status が Normal である事を確認します。

[参考ドキュメント]
Cisco UCS C220 M5 Server Installation and Service Guide
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C220M5/install/C220M5/C220M5_chapter_010.html#task_on3_tpd_3z
Cisco UCS C240 M5 Server Installation and Service Guide
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C240M5/install/C240M5/C240M5_chapter_010.html#task_on3_tpd_3z