キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
1063
閲覧回数
1
いいね!
0
コメント
koyamagu
Cisco Employee
Cisco Employee

本ドキュメントでは UCS C225M6/C245M6 の CPU、ヒートシンクの交換手順についてご説明いたします。


【交換に必要なツール】

Scenario 1 — ヒートシンク を再利用する場合、以下をオーダーします。
-Heatsink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
-Thermal interface material (TIM) kit for M6 servers (UCS-CPU-TIM=)

Scenario 2 — ヒートシンク を交換する場合、以下をオーダーします。
-Heat sink:
 C225M6: UCSC-HSHP-225M6= ※ "-C225M6" ではないことに注意
 C245M6: UCSC-HSHP-C245M6=
-Heat sink cleaning kit (UCSX-HSCK=)

Scenario 3 — CPU キャリア(CPU の周りのプラスチック フレーム)が破損した場合、以下をオーダーします。
-CPU carrier (UCS-M6-CPU-CAR=)
-Heatsink cleaning kit (UCSX-HSCK=)
-Thermal interface material (TIM) kit for M6 servers (UCS-CPU-TIM=)

*UCSX-HSCK= 1つのクリーニングキットで最大 4つ の CPU をクリーンアップできます。
*UCS-CPU-TIM= 1つの TIM キットが 1つ の CPU をカバーします。


【作業前確認】

- FE 作業
CIMC の [シャーシ] タブで [障害とログ] メニューを選択し、右画面の [障害の概要] にて発生している Fault を確認します。こちらの Fault については後ほど確認いたしますので、念のためメモしておいてください。

yudliu_1-1693202590774.png


【作業手順】

- お客様作業 (FE 作業前)
1. 該当サーバの OS をシャットダウンし、電源を off にします。
2. 作業対象特定のために、以下のメニューでロケータ LED を点灯してください。

yudliu_2-1693202621955.png

 

- FE 作業
1. 取り外す電源ケーブル、その他のケーブル(ネットワーク、FC、Twinax 等)を、作業後に確実に戻せるよう、ラベリングします。
2. サーバ電源が off であることを確認し、電源ケーブルと必要であればその他のケーブルをサーバから抜きます。
3. サーバ前面の左右のラッチを開き、スライドレールに沿ってサーバをラックの前面に引き出します。

以下は機種ごとに手順をご参考ください。

[C225M6]

①以下の手順で、上部カバーを取り外します。

[C225M6 上部カバーの取り外し]

  1. カバーラッチがロックされている場合は、ロックを横にスライドさせてロックを解除します。
  2. ラッチのロックが解除されると、ハンドルが持ち上がり、ハンドルをつかむことができます。
  3. ラッチの端を持ち上げて、垂直に 90 度回転するようにします。
  4. 同時に、カバーを背後方向にスライドさせ、上部カバーをサーバからまっすぐ持ち上げ、横に置きます。
yudliu_0-1693556109486.png
 

②以下手順で、CPU とヒートシンクを CPU ソケットから取り外します。

[C225M6 CPU とヒートシンクの取り外し]

ステップ 1
CPU とヒートシンク(CPU アセンブリ)を CPU ソケットから取り外します。

  1. プラス ドライバを使用して、ヒートシンクの端の 2 本の非脱落型ネジを緩めます。
  2. T-20 トルクスドライバを使用して、アセンブリをマザーボードのスタンドオフに固定している 4 つの非脱落型ナットを緩めます
    <注意>
    ヒートシンクを持ち上げたときに水平になるようにヒートシンクのナットを均等に緩めます。ヒートシンクのラベルに示されている順序でヒートシンクのナットを緩めます(4、3、2、1、6、5)。
  3. ヒートシンクをつかみ、CPU アセンブリをマザーボードから持ち上げます。

    image.png






























  4. 3 本のソケット フレームのねじを緩めて、ソケットフレーム、レールフレームの順に開きます。

    image.png












  5. キャリア フレームを付けたまま CPU を取り外します。

    image.png





























ステップ 2
新しい CPU を取り付けます。
<注意>
CPU 接触面とピンは非常に脆弱です。
この手順では、CPU の接触面または CPU ソケット ピンに触れたり、損傷したりすることがないように、十分注意してください。

  1. キャリア フレーム上のハンドル タブでのみ CPU を持ち上げ、開いているレール フレームに向かって慎重にスライドさせます。
  2. ゆっくりレールフレームを閉じて、フラットな、閉じた位置にします。
  3. ゆっくりソケットフレームを閉じて、フラットな、閉じた位置にします。
  4. 1、2、3 の順序でソケット フレームの 3 つのネジを締めます。

    image.png

     


 

 

 

 

 


ステップ 3
付属のクリーニングキット(UCSX-HSCK=)を使用して、CPU、CPU キャリア、およびヒートシンクからすべてのサーマルインターフェイスバリア(サーマルグリス)を取り除きます。
<重要>
必ずシスコ提供のクリーニングキットのみを使用し、表面、隅、または隙間にサーマルグリスが残っていないことを確認してください。CPU、CPU キャリア、およびヒートシンクが完全に汚れていない必要があります。

ステップ 4
新しい TIM を適用します。
<注意>
適切に冷却し、期待されるパフォーマンスを実現するために、ヒートシンクの CPU 側の表面に新しい TIM を塗布する必要があります。

  • 新しいヒートシンクを取り付ける場合は、新しいヒートシンクには TIM が塗布されたパッドが付属しています。ステップ 5 に進みます。
  • ヒートシンクを再利用する場合は、ヒートシンクから古い TIM を除去してから、付属のシリンジから新しい TIM を CPU 表面に塗布する必要があります。次のステップ a に進みます。
  1. ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)およびスペアの CPU パッケージに同梱されている洗浄液をヒートシンクの古い TIM に塗布し、15 秒以上浸しておきます。
  2. ヒートシンク クリーニング キットに同梱されている柔らかい布を使用して、ヒートシンクからすべての TIM を拭き取ります。
    ヒートシンクの表面に傷をつけないように注意してください。
  3. ヒートシンクの底面を完全にきれいにして、ヒートシンクの取り付けを準備します。
  4. 新しい CPU(UCS-CPU-TIM=)に付属の TIM のシリンジを使用して、CPU の上部に 1.5 立方センチメートル (1.5ml) のサーマル インターフェイス マテリアルを貼り付けます。均一に覆うために、次の図に示すパターンを使用してください。

yudliu_11-1693556691122.jpeg

<注意>
CPU には 正しいヒートシンクのみを使用してください。

ステップ 5
CPU にヒートシンクを取り付けます。

  1. CPU ソケット上でヒートシンクを配置します。ソケット フレームの三角形マークとヒートシンクの三角形-マークの位置を合わせます。

  2. T-20 トルクス ドライバを使用して、ヒートシンクを固定する 6 本の取り付けネジを締めます。
    <注意>
    ヒートシンクを水平に下ろすため、ヒートシンク ネジを交互に均等に締めます。ヒートシンク ラベルに示されている順番で、ヒートシンク ネジを締めます (1、2、3、4、5、6)。

ステップ 6
取り外したすべてのケーブルを再接続し、サーバの電源をオンにします。

 

[C245M6]

①以下の手順で、上部カバーを取り外します。

[C245M6 上部カバーの取り外し]

  1. カバーラッチがロックされている場合は、ロックを横にスライドさせてロックを解除します。
  2. ラッチのロックが解除されると、ハンドルが持ち上がり、ハンドルをつかむことができます。
  3. ラッチの端を持ち上げて、垂直に 90 度回転するようにします。
  4. 同時に、カバーを背後方向にスライドさせ、上部カバーをサーバからまっすぐ持ち上げ、横に置きます。
yudliu_0-1693979460128.png

 

②以下手順で、CPU とヒートシンクを CPU ソケットから取り外します。

[C245M6 CPU とヒートシンクの取り外し]

ステップ 1
CPU のヒートシンクがハイプロファイルかロープロファイルかに応じて、適切な方法で固定ネジを緩めます。

    1. T-20 トルクスドライバを使用して、ヒートシンクを固定している 4 個の取り付けネジを緩めます
      <注意>
      ヒートシンクを水平に持ち上げるため、ヒートシンク ナットを交互に均等に緩めます。ヒートシンク ナットを、ヒートシンク ラベルに示されている順序(4、3、2、1)で緩めます。
    2. ヒートシンク アセンブリをまっすぐ持ち上げ、ヒートシンクを下にして静電気防止用シートに置きます。ヒートシンクから CPU の表面の損傷を防ぐため、十分注意してください。

      image.png






























    3. T-20 トルクス ドライバを使用して、この順序で次の 1 つのソケット フレームの非脱落型ネジを緩めます: 3、2、1。
    4. ヒンジ付きソケットフレームを軸を中心に回転して垂直にします。

      image.png













    5. レールフレームを軸を中心に回転して垂直にします。

      image.png


















    6. キャリア フレーム上にあるハンドル タブでのみ CPU を持ち上げ、レール フレームから CPU を取り外すためまっすぐ持ち上げます。

      image.png

 

 

 




























ステップ 2

新しい CPU を取り付けます。
<注意>
CPU 接触面とピンは非常に脆弱です。
この手順では、CPU の接触面または CPU ソケット ピンに触れたり、損傷したりすることがないように、十分注意してください。

  1. キャリア フレーム上のハンドル タブでのみ CPU を持ち上げ、開いているレール フレームに向かって慎重にスライドさせます。
  2. ゆっくりレールフレームを閉じて、フラットな、閉じた位置にします。
  3. ゆっくりソケットフレームを閉じて、フラットな、閉じた位置にします。
  4. 1、2、3 の順序でソケット フレームの 3 つのネジを締めます。

    image.png











ステップ 3
付属のクリーニングキット(UCSX-HSCK=)を使用して、CPU、CPU キャリア、およびヒートシンクからすべてのサーマルインターフェイスバリア(サーマルグリス)を取り除きます。
<重要>
必ずシスコ提供のクリーニングキットのみを使用し、表面、隅、または隙間にサーマルグリスが残っていないことを確認してください。CPU、CPU キャリア、およびヒートシンクが完全に汚れていない必要があります。


ステップ 4
新しい TIM を適用します。
<注意>
適切に冷却し、期待されるパフォーマンスを実現するために、ヒートシンクの CPU 側の表面に新しい TIM を塗布する必要があります。

  • 新しいヒートシンクを取り付ける場合は、新しいヒートシンクには TIM が塗布されたパッドが付属しています。ステップ 5 に進みます。
  • ヒートシンクを再利用する場合は、ヒートシンクから古い TIM を除去してから、付属のシリンジから新しい TIM を CPU 表面に塗布する必要があります。次のステップ a に進みます。
  1. ヒートシンク クリーニング キット(UCSX-HSCK=)およびスペアの CPU パッケージに同梱されている洗浄液をヒートシンクの古い TIM に塗布し、15 秒以上浸しておきます。
  2. ヒートシンク クリーニング キットに同梱されている柔らかい布を使用して、ヒートシンクからすべての TIM を拭き取ります。
    ヒートシンクの表面に傷をつけないように注意してください。
  3. ヒートシンクの底面を完全にきれいにして、ヒートシンクの取り付けを準備します。
  4. 新しい CPU(UCS-CPU-TIM=)に付属の TIM のシリンジを使用して、CPU の上部に 1.5 立方センチメートル (1.5ml) のサーマル インターフェイス マテリアルを貼り付けます。均一に覆うために、次の図に示すパターンを使用してください。

yudliu_1-1693980017362.jpeg

<注意>
CPU には正しいヒートシンクのみを使用してください。

ステップ 5
CPU 取り付け具にヒートシンクを取り付けます。

  1. CPU ソケット上でヒートシンクを配置します。次の図に示すように、ソケット フレームの三角形マークとヒートシンクの三角形-マークの位置を合わせます。
  2. T-20 トルクス ドライバを使用して、ヒートシンクを固定している 4 個の取り付けネジを締めます。
    <注意>
    ヒートシンクを水平に下ろすため、ヒートシンク ネジを交互に均等に締めます。ヒートシンク ラベルに示されている順番で、ヒートシンク ネジを締めます (1、2、3、4)。

    image.png





















 

ステップ 6
取り外したすべてのケーブルを再接続し、サーバの電源をオンにします。


【交換後の確認手順】

- FE 作業
1. CIMC の GUI にアクセスし、[シャーシ] -> [インベントリ] -> [CPU] タブを確認します。交換したCPUが正常に認識されているかを確認します。

yudliu_3-1693202642970.png


2. CIMC の [シャーシ] タブで [障害とログ] メニューを選択し、右画面の [障害の概要] を確認して、新しく Fault が発生していないことを確認します。

yudliu_4-1693202660488.png

 

- お客様作業 (FE 作業後)
1. OS を起動し、動作に問題ないことを確認します。


【参考資料】
[C225M6]
Cisco UCS C225 M6 サーバ設置およびサービス ガイド 

[C245M6]
Cisco UCS C245 M6 サーバ設置およびサービス ガイド 

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします