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raaraki
Cisco Employee
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注意点

Cisco UCSドメインがNTPサーバを使用して時間を設定しない場合、Fabric Interconnect (以降、FI) のPrimaryとSubordinateにおいて時計が同期されていることを確認します。

Cisco UCS Manager で NTP サーバを設定するか、時間を手動で同期することによってこれを行うことができます。

 

本ドキュメントでは、例として4.2(1n)Aから4.2(3e)AへのAuto Installによるバージョンアップグレードを紹介します。

Primary: FI-A, Subordinate: FI-B となっています。

 

 

ファームウェアバンドルの準備

  1. cisco.com から「UCS Infrastructure and UCS Manager Software」を検索し、UCSMへアクセス可能なローカルPCへ、ご利用環境のファームウェアバンドルのバイナリ (拡張子bin) ファイルをダウンロードします。
    https://software.cisco.com/download/navigator.html

    ファームウェアバンドルの準備.png
  2. PCにダウンロードしたファイルを、FIへダウンロード (ローカルPCからFIのworkspaceへの転送) します。

    ファームウェアバンドルの準備 2.png
    ファームウェアバンドルの準備 3.png
  3. FIにダウンロードしたファイルが [Download Tasks] タブに表示されるので確認し、[Transfer State] が [Downloaded] になってタスクが完了するのを待ちます。

    ファームウェアバンドルの準備 4.png

 

 

自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード

  1. [Firmware Auto Install] タブの [Install Infrastructure Firmware] をクリックします。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード.png
  2. [Install Infrastructure] ダイアログ ボックスの [Prerequisites] ページで、先に進む前に警告に対処します。

    警告は次のカテゴリに分類されています。

    • 進行中の致命的または重大な障害があるかどうか。

    • コンフィギュレーション バックアップが最近実行されているかどうか。

    • 管理インターフェイスのモニタリング ポリシーが有効かどうか。

    • 保留中のFIのリブート アクティビティがあるかどうか。

    • NTP が設定されているかどうか。

    各警告のハイパーリンクをクリックして直接処理することができます。
    処理した警告の各チェックボックスをオンにするか、警告を処理せずに続行する場合は [Ignore All] チェックボックスをオンにします。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 2.png
  3. [Install Infrastructure Firmware] ダイアログボックスの [Properties] 領域で、次のフィールドに値を入力します。

    名前 説明
    [Name] フィールド

    Cisco UCSによって作成および管理されるインフラストラクチャパックの名前。このフィールドのデフォルト名を変更したり、カスタムインフラストラクチャパックを作成することはできません。

    [Description] フィールド

    インフラストラクチャパックのユーザ定義による説明。このフィールドはデフォルトで入力されています。ただし、必要に応じて独自の説明を入力することもできます。

    256文字以下で入力します。次を除く任意の文字またはスペースを使用できます。`(アクセント記号)、\(円記号)、^(カラット)、"(二重引用符)、=(等号)、>(大なり)、<(小なり)、または'(一重引用符)は使用できません。

    [Backup Version] フィールド

    [Prepare for Firmware Install] を介してファームウェアのインストールのステージング

    ファームウェアバージョンがステージングされていない場合、このフィールドは空です。

    [Infra Pack] ドロップダウンリスト

    インフラストラクチャコンポーネントのファームウェアアップグレードに使用できるソフトウェアバンドルのリスト。

    インフラパックバージョンがバックアップバージョンと異なる場合、ダウンタイムには準備の時間を含み、選択されたインフラパックバージョンをアクティブにします。

    インフラパックバージョンがバックアップバージョンと同じ場合、ダウンタイムには選択されたインフラパックバージョンをアクティブにする時間を含みます。

    [Service Pack] ドロップダウンリスト

    インフラストラクチャコンポーネントのファームウェアのアップグレードに使用できるサービスパックバンドルのリスト。

    基本のインフラパックを選択せずに直接サービスパックにアップグレードすることはできません。

    (注)サービスパックは基本のメンテナンスリリースにのみ適用できます。たとえば、サービスパック3.1(3)SP2は3.1(3)リリースにのみ適用できます。3.1(4)リリースに適用することはできません。

    [Service Pack] を [<not set>] に設定すると、サービスパックがファームウェアパッケージから削除されます。

    [Force] チェックボックス オンにすると、CiscoUCSでは、選択したバージョンを前回インストールしようとしたときに失敗または中断した場合でも、インストールを試みます。
    [Evacuate] チェックボックス

    オンにすると、自動インストールによってアップグレードされている各FI上でファブリックエバキュエーションが有効になります。両方のFIが待避させられますが、同時ではありません。

    デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっており、ファブリックエバキュエーションは無効になっています。


    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 3.png

  4. [Install Infrastructure Firmware] ダイアログボックスの [Infrastructure Upgrade Schedule] 領域で、次のいずれかの操作を実行します。

    オプション 説明
    [Start Time] フィールド

    アップデートが実行される日時。

    フィールドの端にある下矢印をクリックして、カレンダーから日付を選択します。

    [Upgrade Now] チェックボックス オンにすると、Cisco UCS Managerは [Start Time] フィールドを無視して、[OK] がクリックされるとすぐにインフラストラクチャファームウェアをアップグレードします。

    今回の例では、[Upgrade Now] を選択します。
  5. [Finish] をクリックし、以下のようなポップアップが表示された場合、[Yes] を選択します。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 4.png
    [Firmware Auto Install] タブの [Firmware Installer] フィールドには、インフラストラクチャのファームウェアアップグレードのステータスとして以下のように"In Progress"が表示され、Upgradeが完了すると"Pending User Ack"に変わります。
    ブートフラッシュに十分な空き領域がない場合、警告が表示され、アップグレードプロセスは停止します。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 5.png
    UCSMとSubordinate FI のアップグレードが行われます。これに伴い、以下のようにUCSMへの接続が切断されますので、暫く待ってから再接続をしてください。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 6.png

    暫くすると、Subordinate側 (本例ではFI-Bのパス) のアップグレードが完了します。
    Infrastructure FirmwareのStartup Versionはアップグレード後の4.2(3e)Aに変更されておりますが、Package VersionとService Pack Running VersionはFI-A, FI-Bで異なる2つのバージョンが混在している状態ですので、2つのバージョンが表示されています。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 7.png
    [Firmware Auto Install] タブの [FSM] タブでは、Auto Installの現在の進捗状況が確認できます。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 8.png
    いくつかのアップグレードに必要なStepを通過すると、StatusのFirmware Installerが"In Progress"から"Pending User Ack"に変わります。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 9.png
    次のステップで、Primary FIのリブートを承認します。
    リブートを承認しない場合、Cisco UCS Managerはインフラストラクチャのアップグレードを完了できず、アップグレードは無期限に保留になります。

 

 

Primary Fabric Interconnectのリブートの確認

アップグレード時の中断を最小限に抑えるには、次のことを確認する必要があります。

  • FIとサービスプロファイルの両方がフェールオーバー用に設定されていることを確認します。
  • Primary FIのリブートを承認する前に、Subordinate FIからデータパスが正常に復元されていることを確認します。
    詳細については、データパスの準備が整っていることの確認を参照してください。

Infrastructure Firmwareをアップグレードした後、Infrastructure Firmwareのインストールは自動的にクラスタ設定内のSubordinate FIをリブートします。

ただし、Primary FIのリブートは、ユーザが承認する必要があります。

リブートを承認しなかった場合、Infrastructure Firmwareのインストールはアップグレードを完了するのではなく、その承認を無期限に待ちます。

 

  1. 点滅しているツールバーの [Pending Activities] アイコンをクリックします。

    Primary Fabric Interconnectのリブートの確認.png
  2. [Pending Activities] ダイアログボックスで、[User Acknowledged Activities] タブをクリックします。
  3. テーブルで、Primary FIの保留中のリブートの行を探します。

    Primary Fabric Interconnectのリブートの確認 2.png
  4. ポップアップする [Reboot Now] ウィンドウで、[Yes] をクリックします。

    Primary Fabric Interconnectのリブートの確認 3.png
  5. [OK] をクリックします。
    [OK] をクリックした後にこのリブートを停止することはできません。

    Primary Fabric Interconnectのリブートの確認 4.png
    Primary FIのアップグレードが行われ、Oper StateやService Pack Oper Stateが"Upgrading"になります。

    Primary Fabric Interconnectのリブートの確認 5.png
  6. Primary FIがアップグレードされ、リブートによりUCSMとの接続が切れます。時間を置いて再接続します。
    再接続まで、10~20分程度要します。

    自動インストールによるインフラストラクチャのファームウェアのアップグレード 6.png
    以降、FI-A, FI-BのPrimaryとSubordinateが入れ替わります。
  7. 再接続後、Infrastructure Firmwareのバージョンを確認します。
    本例では、Running/Startup Versionが4.2(3e)Aにアップグレードされています。

    Primary Fabric Interconnectのリブートの確認 6.png
    再接続後もStatusのFirmware Installerが"In Progress"と表示されている場合は、"Ready"になるまでもう少し待ってから、Infrastructure Firmwareのバージョンがアップグレードされていることを確認します。
  8. FIにUCS 5108 Chassisが接続されている場合やCシリーズIntegration構成の場合は、念のためIOMとFEXのバージョンも [Installed Firmware] タブで確認をしてください。

 

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