2023年01月23日 (初版)
2023年01月27日 (アップデート)
TAC SR Collection |
主な問題 |
インターフェイスを disable/enable した後に、Storm Control によって設定されるレート値が意図せず変更される問題が報告されております。
例えば、下記の例では 1000 Mpbs のインターフェイスに Storm Control を 3% で設定しております。その場合、上限レートが 1000 Mbps * 3% = 30 Mbps となっております。
Unicast:
Type: Percent
Stm_rate: 3.000000 ::: Stm_burst: 3.000000
Stm_rate(Mbps): 30.000000 ::: Stm_burst(Mbps): 30.000000
Stm_rate(toks): 24 ::: Stm_burst(toks): 3750
Stm_Pol_Apply: 1 ::: Policer ID: 52
Stm_Action: 0 ::: Soak_Cnt: 3
このように設定されている状態でインターフェイスを disable/enable すると、Storm Control が 3% に設定されているのにもかかわらず、上限レートが 300 Mbps に変更されます。
Unicast:
Type: Percent
Stm_rate: 3.000000 ::: Stm_burst: 3.000000
Stm_rate(Mbps): 300.000000 ::: Stm_burst(Mbps): 300.000000
Stm_rate(toks): 239 ::: Stm_burst(toks): 37500
Stm_Pol_Apply: 1 ::: Policer ID: 52
Stm_Action: 0 ::: Soak_Cnt: 3
この問題が下記の条件で発生します。
- 対象のインターフェイスがポートチャンネルのメンバーポートであること
- 対象のインターフェイスの Speed が 10G でないこと
- Storm Control の設定でレートがパケット数ではなく、パーセンテージによって指定されていること
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原因 |
この問題が下記のソフトウェア不具合によって発生します。
CSCvz91605 Port-channel speed change notification issue causes miscalculation in its storm policer
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解決策 |
Workaround として下記のいずれかの手順を実施して下さい。
- 問題が発しているインターフェイスにもう一度 Storm Control の設定を適用して下さい。
- Storm Control のレートの設定をパーセンテージではなく、パケット数で指定して下さい。
参考情報:Storm Control の設定方法はこちらの資料をご参照下さい。
恒久対策として CSCvz91605 の修正バージョンへアップグレードして下さい。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。