2024 年 1 月 25 日 (初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
ACI のコンフィグを Import した後、nomad や nomad_client、kron、concul 等の Service の起動が失敗したことを示す Fault F1419 が出力されることがあります。また、このとき ACI Apps が「Installing」の状態のままとなり、正常に起動できません。
# fault.Inst code : F1419 ack : no alert : no annotation : cause : service-failed changeSet : esp:0, id:0, maxMemAlloc:0, name:nomad, operSt:intr-sleep, operState:down, pc:0, stackBase:0, startCnt:0 childAction : created : 202X-XX-XXTXX:XX:XX.XXX+00:00 delegated : no descr : Service nomad failed on apic XXX of fabric XXX with a hostname XXX dn : topology/pod-X/node-X/sys/proc/proc-nomad/fault-F1419 domain : infra extMngdBy : undefined highestSeverity : major lastTransition : 202X-XX-XXTXX:XX:XX.XXX+00:00 lc : raised modTs : never occur : 1 origSeverity : major prevSeverity : major rn : fault-F1419 rule : proc-entry-service-failed severity : major status : subject : service title : type : operational uid : userdom : all
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原因 |
この事象は CSCvy35257 に該当している可能性があります。
CSCvy35257 は、Global AES Passphrase Encryption Settings が無効の状態で Export されたコンフィグファイルを Import した場合に、APIC の CA 証明書と Key が破損し、それにより nomad 等の Service の起動が失敗し、ACI Apps が正常に動作しなくなることがある不具合となります。
実際に CSCvy35257 に該当しているかの確認には root ユーザで取得した情報を確認する必要があります。 root ユーザーとしてログインするためには root パスワード が必要であり、TAC エンジニアによって発行が可能です。 root ユーザでのログインや root パスワードについては下記の URL を参照してください。 ACI: root アクセスと root パスワードの発行方法 そのため、実際に CSCvy35257 に該当しているかの確認が必要な場合は、TAC にサービスリクエストを申請してください。
また、CSCvy35257 の事象が発生している状態で Spine のアップグレードを実施すると Spine が再起動を繰り返し正常に起動しなくなる CSCwc74242 の事象が発生する可能性があります。
CSCwc74242 の事象の詳細については下記ドキュメントをご参照ください。 ACI: コンフィグを Import 後、Spine をアップグレードすると Spine が再起動を繰り返す
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解決策 |
CSCvy35257 の事象を解消するためには APIC CA 証明書と Key の再作成と再登録が必要となりますので、TAC にサービスリクエストを申請してください。
CSCvy35257 の改修済みバージョンを使用している場合は、本事象は発生しません。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。