2024年1月25日 (初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
Remote Leaf 同士を back-to-back により直結し、それらの Remote Leaf 間で通信する際や IPN への Link が全て Down した際に back-to-back の Link を利用できるようにしていました。 IPN での Routing Protocol は BGP を利用していました。
ある時、図のように 1 台の Remote Leaf (Remote Leaf1) の IPN への全ての Link が Down したため、back-to-back による Link で他方の Remote Leaf (Remote Leaf2) を介して IPN と通信するようになりました。 その時、その IPN Link が Down した Remote Leaf (Remote Leaf1) の状態を確認したところ、一部の Tunnel Interface が Down していました。
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原因 |
これは下記の不具合に該当している可能性があります。
CSCwe15885 - ACI: An external pod subnet is not redistributed from BGP to ISIS on a remote leaf.
この不具合は Remote Leaf 上で BGP から ISIS へ External Pod Subnet ("fvExtPodSubnetDef" MO として Switch 上に登録される Subnet) への経路の再配送がされない、という問題です。 Remote Leaf 間の back-to-back では経路情報は ISIS により広報されます。 その Subnet への経路が BGP から ISIS に再配送されないことにより、IPN Link を全て失った Remote Leaf (図では Remote Leaf1) はその経路情報を得られなくなります。 このため、その Subnet を宛先にする Tunnel Interface が Down してしまいます。
この不具合は BGP を IPN の Underlay Protocol として利用しており、かつ構築時に ISIS Process 起動後した後に External Pod Subnet がその再配送しない Leaf (図の Remote Leaf2) に設定された場合に発生します。
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解決策 |
修正 Version 以降では構築時にこの不具合は発生しません。 発生してしまった場合、回避策はその再配送しない Remote Leaf (図では Remote Leaf2) の Clean Reload (初期化) です。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。