恒久的な解決策としては CSCwf44222 を含む Version への Upgrade です。 ( 注:CSCwb86706 の Conditions に記載されている Part Number の SUP のための FPGA Image は CSCwf44222 の修正を含む Version で提供されます。) 上記解決策を適用できない場合の回避策としては、変更先の OS Image を手動で Spine に Copy して手動で起動した場合には発生しません。 具体的には SUP が 1 台搭載されている場合と 2 台搭載されている場合で手順はそれぞれ下記のようになります。
< SUP が 1 台搭載されている場合 > SUP の CLI にアクセスし、下記のコマンドを実行してください。
# touch /tmp/install_in_progress
変更先の OS Image を SUP の /bootflash にコピーして md5 hash を確認してください。 ここでは scp を用いて OS Image をコピーする場合を考えます。 <user> にはコピー元サーバの user 名、<server-ip> にはサーバの IP Address、 <image-path> にはサーバに保存されている OS Image の scp で取得する際の path、<image-name> には OS Image のファイル名をそれぞれ入力してください。
# scp <user>@<server-ip>:<image-path> /bootflash
# cd /bootflash
# md5sum <image-name>
下記のコマンドを実行し boot variable を設定します。 <image-name> には OS Image のファイル名を入力してください。
# setup-bootvars.sh <image-name>
下記のコマンドを実行し、SUP の持つ configuration file を消します。
# setup-clean-config.sh
# sync
下記のコマンドを実行して機材を再起動します。
# reload
This command will reload the chassis, Proceed (y/n)? [n]: y
< SUP が 2 台搭載されている場合> まず、standby SUP の Console Port からアクセス出来るかを確認してください。 どちらが standby であるかは該当機材の CLI にログインして下記のコマンドを実行することで確認できます。 下記では module 27 が standby です。
# show module | grep SUP
27 0 Supervisor Module N9K-SUP-A+ standby
28 0 Supervisor Module N9K-SUP-A+ active
active SUP の CLI にログインして下記のコマンドを実行します。
# touch /tmp/install_in_progress
acitive SUP で変更先の OS Image を /bootflash にコピーして md5 hash を確認してください。 ここでは scp を用いて OS Image をコピーする場合を考えます。 <user> にはコピー元サーバの user 名、<server-ip> にはサーバの IP Address、 <image-path> にはサーバに保存されている OS Image の scp で取得する際の path、<image-name> には OS Image のファイル名をそれぞれ入力してください。
# scp <user>@<server-ip>:<image-path> /bootflash
# cd /bootflash
# md5sum <image-name>
active SUP で下記のコマンドを実行し boot variable を設定します。 <image-name> には OS Image のファイル名を入力してください。
# setup-bootvars.sh <image-name>
active SUP で下記のコマンドを実行し、Switch の持つ configuration file を消します。
# setup-clean-config.sh
# sync
standby SUP の Console Port からログインしてください。
User Access Verification
(none) login: admin
********************************************************************************
Fabric discovery in progress, show commands are not fully functional
Logout and Login after discovery to continue to use show commands.
Run show discoveryissues for more details.
********************************************************************************
standby SUP で下記のコマンドを実行してください。
# touch /tmp/install_in_progress
standby SUP で下記のコマンドを実行して、active SUP から OS Image を /bootflash にコピーしてください。 <mod number> には active SUP の module number を、<image-name> には OS Image のファイル名をそれぞれ入力してください。 (注: active SUP の内部 IP Address は moudle number が 27 なら 127.1.1.27、28 なら 127.1.1.28 になります)
scp admin@127.1.1.<mod number>:/bootflash/<image-name> /bootflash/
standby SUP で boot variable を下記のコマンドで設定してください。 <image-name> には OSI Image のファイル名を入力してください。
# setup-bootvars.sh <image-name>
standby SUP で下記のコマンドを実行し、SUP の持つ configuration file を消します。
# setup-clean-config.sh
# sync
active SUP の CLI に戻り、下記のコマンドを実行して機材を再起動します。
# reload
This command will reload the chassis, Proceed (y/n)? [n]: y
回避策の手順は以上になります。 なお、有効な保守契約がある場合には意図せずこの問題により起動しなくなってしまった SUP については RMA により HW 交換します。
加えて、CSCwf44222 の修正を含む Version に一度 Upgrade したとしても、CSCwb86706 の修正を含まない Version に Downgrade するとこの問題は再発します。 例えば、15.2(6e) (これは CSCwb86706 の修正を含まない) から 15.2(8f) (CSCwf44222 の修正を含む) に Upgrade した後、再度 15.2(6e) に Downgrade して、発生条件の (1) – (3) を実施した場合、CSCwb86706 は再発します。
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