2025年4月23日 (初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
Nexus 9000 シリーズ スイッチで、SLP Offline モードを使用する際、show license status の出力で間違った「Next Ack Deadline」が表示されます。 本来ならば「Next Ack Deadline」はレポーティングの 365 日後になるはずですが、90 日後になります。
N9K# show license status Usage reporting: Last ACK received: Oct 27 05:36:12 2022 UTC <<<<<<<<< Next ACK deadline: Jan 25 05:36:12 2023 UTC <<<<<<<<< Reporting push interval: 30 days Next ACK push check: Next report push: Oct 27 05:11:12 2022 UTC Last report push: Last report file write
この状態で、表示された「Next ACK deadline」期限以内にレポーティングをしない場合、90 日後に下記のようなログが一度出力され、その後約 30 日に一回の頻度で出力されます。 また、再起動する度にログが出力されます。
2025 Jan 8 09:05:43 switch %LICMGR-2-LOG_LIC_USAGE_NO_ACK: A Usage report acknowledgement has not been received in the period specified by the policy. 2025 Feb 8 09:49:55 switch %LICMGR-2-LOG_LIC_USAGE_NO_ACK: A Usage report acknowledgement has not been received in the period specified by the policy. (message repeated 1 time)
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原因 |
ソフトウェア不具合CSCwd52533による影響となります。
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解決策 |
こちらの不具合は機能に対する影響はありません。
本事象からの復旧対処策として以下の方法が報告されております。
- 1.Next ACK deadline が 90 日後になっていることを確認
- 2.現在使用していない、ライセンスを必要とする機能( feature ngmvpn の利用が回避策として実績があります)を有効化
- 3.RUM レポートを取得し、CSSM へアップロードし、ACK を取得(一時的にライセンス不足と報告されます)
- 4.ACK をインストールし、show license status で、Next ACK deadline が 365 日後になっていることを確認
- 5.no feature ngmvpn で機能を無効化
- 6.RUM レポートを取得し、CSSM へアップロードし、ACK を取得
- 7.ACK を機器にインストールし、CSSM でライセンス不足のエラーが消去されるかを確認
- 8.show license status で、Next ACK deadline が 365 日後になっていることを確認
この問題は NXOS 10.4(2)F 以降で修正されておりますが、問題が発生した状態でアップグレードを実施しても事象は解消されず、上記と同じ対処策が必要です。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。
参考資料
Nexus 9000 シリーズ : License が必要な Feature について