<概要>
チーミングやボンディング、Catalyst スイッチ製品で使用するイーサチャネルは、複数の物理ポートを一つのポートとして動作させる機能です。
チーミングやボンディング、イーサチャネルを使用すると、冗長性が確保されたり、帯域が増強されます。
例)
一つのインターフェースが故障しても、もう一つのインターフェースを使用する事でサービスが継続できる
1Gのインターフェースを二つ使用し、2Gの帯域を確保する
チーミングやボンディングが設定されている他社製品と、Catalystスイッチを接続する場合、他社製品の設定により、Catalyst で必要となる設定は異なります。
以下では、Windows 2016 サーバを例にとり、サーバ側でどの様な設定がされていると、Catalyst スイッチでどの様な設定が必要なのかという点に関して、説明します。
<Catalystスイッチの設定例>
-Windows サーバのチーミングモードで、"スイッチに依存しない" が設定されている場合
->Catalyst スイッチでは特別な設定は必要ありません
-Windows サーバのチーミングモードで、"静的チーミング" が設定されている場合
->Catalyst スイッチで仮想インターフェースを作成した後、Windows サーバと接続している物理インターフェースを作成したイーサチャネルのメンバに設定します。
<イーサチャネルの作成>
Switch(config)#interface Port-channel<イーサチャネルの番号>
<物理ポートをイーサチャネルのメンバに設定>
Switch(config-if)#channel-group <イーサチャネルの番号> mode on
-Windows サーバのチーミングモードで、"LACP" が設定されている場合
->Catalyst スイッチで仮想インターフェースを作成した後、Windows サーバと接続している物理インターフェースを作成したイーサチャネルのメンバに設定します。
<イーサチャネルの作成>
Switch(config)#interface Port-channel<イーサチャネルの番号>
<物理ポートをイーサチャネルのメンバに設定>
Switch(config-if)#channel-group <イーサチャネルの番号> mode {active | passive}
(active か passive のどちらかを設定します)