<<<<<イーサチャネルとは>>>>>
チーミングやボンディング、Catalyst スイッチ製品で使用するイーサチャネルは、複数の物理ポートを一つのポートとして動作させる機能です。
チーミングやボンディング、イーサチャネルを使用すると、冗長性が確保されたり、帯域が増強されます。
例)
-1つのインターフェースが故障しても、もう一つのインターフェースを使用する事でサービスが継続できる
-1Gのインターフェースを二つ使用し、2Gの帯域を確保する
イーサチャネルを設定する場合、まず論理インターフェースであるイーサチャネルを作成し、その後、物理ポートをイーサチャネルに参加させます。
<<<<<イーサチャネルの設定方法 イーサチャネルの作成>>>>>
イーサチャネルを設定する場合、まず、インターフェースコンフィギュレーションモードで、interface port-channel <id> コマンドを使用し、ポートチャネルを作成します。
id には作成するイーサチャネルの番号を入力します。
その後、作成したイーサチャネルで各設定を行います。
イーサチャネルは、レイヤ2ポートとしても、レイヤ3ポートとしても設定できますが、以下の例では、イーサチャネル番号1 でイーサチャネルを作成し、vlan 10 のアクセスポートとして設定しています。
switch(config)#interface port-channel 1
switch(config-if)#switchport mode access
switch(config-if)#switchport access vlan 10
<<<<<イーサチャネルの設定方法 イーサチャネルに物理ポートを追加>>>>>
次に、イーサチャネルに参加させる物理インターフェースの設定を行います。
物理ポートをポートチャネルに参加させるためには、プロトコルを使用し動的に設定する方法と、プロトコルを使用せず、静的に設定する方法があります。
プロトコルを使用する場合、LACP もしくは PAGP が使用できますが、LACP は IEEE802.3ad 標準、PAGP はシスコ独自のプロトコルです。
LACP は シスコ製品と他社製品間でイーサチャネルを動的に構成する場合と、シスコ製品同士を接続する場合に使用できますが、一般的に、PAGP はシスコ製品同士の接続で使用します。
LACP と PAGP を設定する場合、動作モードには以下があります。
///LACP///
-active 自分からネゴシエーションを行います。対抗機器が active と passive の場合にイーサチャネルを構成できます。
-passive 自分からネゴシエーションは行いません。対抗機器が activeの場合、イーサチャネルを構成できます。
///PAGP///
-desirable 自分からネゴシエーションを行います。対抗機器が desirable と auto の場合にイーサチャネルを構成できます。
-auto 自分からネゴシエーションは行いません。対抗機器が desirable の場合、イーサチャネルを構成できます。
以下は、イーサチャネル番号1 のイーサチャネルに、ギガビットイーサネット1/0/1 を、LACP の アクティブモードで参加させる場合の設定です。
switch(config)#interface GigabitEthernet1/0/1
switch(config-if)#channel-group 1 mode avtive
プロトコルを使用せずに、静的にイーサチャネルに参加させる場合、channel-group <id> mode on で設定します。
以下の設定例は、イーサチャネル番号1 のイーサチャネルに、ギガビットイーサネット1/0/1 を静的に参加させる場合の設定です。
switch(config)#interface GigabitEthernet1/0/1
switch(config-if)#channel-group 1 mode on