VLAN(Virtual LAN) は 論理的なブロードキャスト ドメイン を作成するための技術です。
ブロードキャストは同一セグメント内だけでフラッディングされるため、ある VLAN で発生したブロードキャストは、異なる VLAN には届きません。
例えば、以下の二つの VLAN がある場合、VLAN 1 のブロードキャストはVLAN 2 には転送されませんし、VLAN 2 のブロードキャストはVLAN 1 には転送されません。
VLAN 1 192.168.1.0/24
VLAN 2 192.168.2.0/24
VLAN の作成と、Catalyst スイッチ製品の各ポートへのアサイン方法は複数ありますが、このドキュメントでは、手動設定する方法を説明します。
<VLAN 作成方法>
まず、グローバルコンフィギュレーションモードに移動します。
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#
vlan を作成します。
この例では VLAN 番号10の VLAN を作成します。
Router(config)#vlan 10
Router(config-vlan)#
グローバルコンフィギュレーションモードに移動し、VLAN が作成されたかどうか確認します。
Switch#show vlan
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1 default active
10 VLAN0010 active
1002 fddi-default act/unsup
1003 token-ring-default act/unsup
1004 fddinet-default act/unsup
1005 trnet-default act/unsup
VLAN 10 が作成されている事が分かります。
VLAN 1 と VLAN 1002 - 1005 はデフォルトで生成されている VLAN です。
<VLAN を何も作成していない状態>
Switch#show vlan
VLAN Name Status Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1 default active
1002 fddi-default act/unsup
1003 token-ring-default act/unsup
1004 fddinet-default act/unsup
1005 trnet-default act/unsup
次に、作成したVLAN 10 をポートに割り当てます。
グローバルコンフィギュレーションモードに移動し、インターフェースコンフィギュレーションモードに移動します。
この例では、GigabitEthernet 0/1 に VLAN 10 をアサインします。
Switch#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#interface GigabitEthernet 0/1
Switch(config-if)#
次に、該当インターフェースをアクセスポートかトランクポートに設定します。
ポートを単一の VLAN に所属させる場合は、アクセスポートに、複数の VLAN に所属させる場合は、トランクポートに設定します。
<アクセスポートの場合>
Switch(config-if)#switchport mode access
Switch(config-if)#switchport access vlan 10
<トランクポートの場合>
Switch(config-if)#switchport mode trunk
Switch(config-if)#switchport trunk allowed vlan 10
(製品や S/W によっては、Encapsulation type も指定する必要がある場合があります)
作成した VLAN でルーティングが必要な場合、SVI(Switched Virtual Interface) を作成し IP Address とサブネットマスクを設定します。