Cisco Prime Infrastructure アプライアンスにおいて、PIのバージョン, 及びプラットフォームファームウェア(UCS f/w)バージョンを出荷時の状態から変更すると、予期せぬ事象が発生することがあります。
シスコでは、出荷時に搭載するPI, 及びUCS f/w の組み合わせにて出荷前テストを実施しております。この2つのバージョンに厳密なcompatibility list の類はございませんが、動作テストが十分に行われていないバージョンの組み合わせでは、稀に予期せぬ事象を引き起こす可能性がございます。
従って、バージョンの変更は、なるべくバージョンアップ不可避なクリティカルな問題がある場合にのみ、実施することを推奨します。
一例として、出荷時の組み合わせから、UCS f/w のみをバージョンアップした後、システム再起動後のPI起動時にKernel Panicが発生したケースがございます。
==出荷時==
PI: 3.0.3
UCS f/w: 2.0.9e
==UCS f/w バージョンアップ後==
PI 3.0.3
UCS f/w: 2.0.13e
[リカバリアクション]
- バージョンアップが契機で不具合に遭遇した場合、元のバージョンへ戻すことで症状が回復するか、ご確認ください。
- PI, UCS f/w 両バージョンをバージョンアップする場合、PI→UCS f/w の順でバージョンアップをお試しください。
- Kernel Panic の発生でPIが起動しないような場合は、PIが起動するよう、バージョンアップ前の状態に戻していただき、root Shell にログインし、/var/log配下のファイルを確認することで何かしら原因を掴める可能性が御座いますので、事象発生時のスクリーン・ショット等と共に/var/log配下のファイルをtar等で纏めて収集いただいた上で、TACまでご連絡ください。
<root Shell ログイン方法>
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/net_mgmt/prime/infrastructure/3-1/command/reference/cli31/cli211_appendix_011.html#wp1219007117