2025年1月16日 (初版)
| TAC SR Collection |
| 主な問題 |
EPN Manager(EPNM) において /var 配下の inode が枯渇し動作が不安定になる場合があります。
※ inode が枯渇すると新規ファイルが作成できなくなります。
< 問題の確認方法 >
EPNM の CLI にログインし df -i コマンド で IUse% の項目が 100% になっていたら inode が枯渇しています。
epnm # shell
※パスワード入力
ade # df -i | egrep "var| IUse"
Filesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on
/dev/mapper/smosvg-varvol 256000 256000 0 100% /var << ★
< 対処方法 >
crond の設定が誤っており、構成されていない sendmail で意図しない送信を試みる為、メールキューが溜まり続け inode が枯渇します。
下記手順でキューのファイルを削除することで、一時的に復旧します。
epnm # shell
※パスワード入力
ade # sudo su -
[root@epnm ~]# cd /var/spool/clientmqueue
[root@epnm5 clientmqueue]# ls | head
df4A1A21F8007134
df4A1AEcnt000370
df4A1B27iL016819
df4A1C21B9006679
< snip >
[root@epnm5 clientmqueue]# find . -type f -exec rm {} \; << このコマンドでキューファイルを削除します。
[root@epnm5 clientmqueue]# ls | wc -l
0 << 結果が 0 であることを確認してください。
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| 原因 |
この問題は CSCwh34304 として報告されています。
CSCwh34304 : EPN - OS - cron script output is sent to /var/spool
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| 解決策 |
以下の手順で crond の意図しないメール送信を停止することが可能です。
epnm # shell
※パスワード入力
ade # sudo sed -i 's/^CRONDARGS=.*/CRONDARGS="-m off"/' /etc/sysconfig/crond << このコマンドで cornd のメールを停止します。
ade # sudo grep "m off" /etc/sysconfig/crond
CRONDARGS="-m off" << 「-m off」が追加されていることを確認してください。
ade # sudo systemctl restart crond << crond を再起動ください。
以下コマンドを実施いただき プロセス の引数に「-m off」が追加されていることを確認ください。
ade # ps aux | grep cron[d]
root 28330 12.0 0.0 126392 1812 ? Ss 05:30 0:01 /usr/sbin/crond -n -m off
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。
