2019-10-24
05:30 PM
- 最終編集日:
2021-02-05
10:34 PM
、編集者:
JapanTAC_CSC
このドキュメントでは、従来の AireOS から変わった IOS-XE でのワイヤレスコンフィグレーションモデルにおいて、特に AP への tag 付けについて、GUI でどのように設定をするのか、その設定がどのように CLI に反映されるのかを中心に紹介しています。ドキュメント中の各設定例は特に推奨の設定というわけではありませんのでご注意ください。また、各コマンドの詳細についてはご利用のバージョンのコマンドリファレンスを参照いただきますようお願いします。
このドキュメントでの出力情報の取得バージョンは 16.10.1 となります。今後バージョンによって GUI/CLI ともに内容が変わる可能性があります。差異がある場合には最新バージョンのものを優先としてください。
IOS-XEでは従来の AireOS で使用していた AP Group や Flex Group の設定はなくなりました。機能ごとに Profile を設定し、Profie をまとめた Tag を作成、それを AP に適用するという形になります。Profile 及び Tag の種類と、AP を含めたそれぞれの関係は以下の図のようになります。
WLAN Profile と Policy Profile を組み合わせたものを 1 組として、Tag に最大 16 組まで設定できます。
WLAN Profile では主に SSID, L2/L3 Security, AAA, Client limit, 11v や 11k 等のパラメータを設定します。
設定項目のGUI/CLI 対応についてのドキュメントもありますのでご参照下さい。
WLAN Profile 設定編ーCat9800/IOS-XE ワイヤレスコントローラ GUI/CLI の対応
Policy Profile では主に Switching Policy, WLAN ACL, QoS, Mobility, WLAN timeout や DHCP 等のパラメータを設定します。
設定項目のGUI/CLI 対応についてのドキュメントもありますのでご参照下さい。
Policy Profile 設定編ーCat9800/IOS-XE ワイヤレスコントローラ GUI/CLI の対応
AP Join Profile と Flex Profile、fablic controll plane を一つずつ設定します。
Local Site の場合は Flex Profile が不要となりますので、AP Join Profile のみ設定します。
AP Join Profile では主に CAPWAP, HA, PoE, Management(SSH/TFTP) や Rogue Detection 等のパラメータを設定します。
設定項目のGUI/CLI 対応についてのドキュメントもありますのでご参照下さい。
AP Join Profile 設定編ーCat9800/IOS-XE ワイヤレスコントローラ GUI/CLI の対応
Flex Profile では主に Native VLAN, Local Authentication, Policy ACL や VLAN ACL 等のパラメータを設定します。
設定項目のGUI/CLI 対応についてのドキュメントもありますのでご参照下さい。
Flex Profile 設定編ーCat9800/IOS-XE ワイヤレスコントローラ GUI/CLI の対応
RF Profile を周波数帯毎に一つずつ設定します。
RF Profile では主に Speed Rate, TPC, DCA 等のパラメータを設定します。
設定項目のGUI/CLI 対応についてのドキュメントもありますのでご参照下さい。
RF Profile 設定編ーCat9800/IOS-XE ワイヤレスコントローラ GUI/CLI の対応
WLAN Profile 以外の各 Tag および Policy には全て pre-configure の default が存在します。これら default の Tag/Policy はいずれも削除できません。
WLC(config)#no wireless profile policy default-policy-profile Deleted policy profile may be associated to a wlan. % switch-1:dbm:wireless:Default policy profile cannot be deleted. WLC(config)#
default-policy-tag は削除だけでなく設定も変更できません。
WLC(config)#wireless tag policy default-policy-tag % switch-1:dbm:wireless:policy-tag default-policy-tag can not be modified WLC(config)#
この default-policy-tag には ID 1 - 16 までの WLAN が default-policy-profile と紐ついた状態で自動的に入ります。
Profile Tag を作成する場合、WLAN Profile と Policy Profile を一組ずつ指定して追加していきます。この時、いずれの Profile も未定義の物は指定できません。一つの Profile Tag には最大で 16 組まで設定できます。
CLI では、(config-policy-tag) モードに移行して設定します。
WLC(config)#wireless tag policy Sample_P_Tag WLC(config-policy-tag)#
設定した後は、show wireless tag policy detailed コマンドなどで確認できます。
WLC#show wireless tag policy detailed Sample_P_Tag Policy Tag Name : Sample_P_Tag Description : policy_tag_sample Number of WLAN-POLICY maps: 2 WLAN Profile Name Policy Name ------------------------------------------------------------------------ WLAN-SSID Policy_smaple WLAN-SSID_3 default-policy-profile Number of RLAN-POLICY maps: 0 WLC#
default-site-tag は削除できませんが編集は可能です。
CLI では (config-site-tag) モードに移行して設定します。
eWLC_HA-1(config)#wireless tag site default-site-tag eWLC_HA-1(config-site-tag)# eWLC_HA-1(config-site-tag)#
Site Tag を作成する場合、AP Join Profile と Flex Profile、Control Plane Name を指定します。Local Site の(チェックボックスにチェックを入れる)場合、 Flex Profile は不要のため表示されません。いずれの Profile も未定義の物を指定することができます。
設定後、CLI では show wireless tag site detailed コマンドなどで確認できます。
eWLC_HA-1#show wireless tag site detailed Sample_S_Tag Site Tag Name : Sample_S_Tag Description : Sample_S_Tag ---------------------------------------- Flex Profile : sample-flex-profile AP Profile : sample-ap-profile Local-site : No Fabric Control-Plane : default-control-plane eWLC_HA-1#
default-rf-tag は削除だけでなく設定も変更できません。
eWLC_HA-1(config)#wireless tag rf default-rf-tag % switch-1:dbm:wireless:rf-tag default-rf-tag can not be modified eWLC_HA-1(config)#
RF Tag を作成する場合、周波数ごとに RF Profile を指定します。設定したものの他に、Pre-configure の Profile や global config を指定することもできます。さらに、未定義の物を指定することができます。
設定後、CLI では show wireless tag rf detailed コマンドなどで確認できます。
eWLC_HA-1#show wireless tag RF detailed Sample_R_tag Tag Name : Sample_R_tag Description : Sample_RF_tag ---------------------------------------- 5ghz RF Policy : RF_Prof_5 2.4ghz RF Policy : RF_Prof_24 eWLC_HA-1#
AP へ適用する TAG を変更する場合は、AP の再 join が発生します。さらに、設定内容により AP mode が変更される (Local <-> Flex) と AP が再起動します。設定変更の際には十分ご注意ください。
Configuration の Wireless Setup - Basic を選択すると以下のような画面となります。新規に Location を追加する場合には
Add を押します。
Location を追加する画面となります。General では基本的な項目を設定します。
Location type を Flex に変更すると、このように設定項目が増えます。
Wireless Network では有効にしたい SSID 等を設定します。ここでは未定義の SSID, ACL, QoS は設定できません。必要に応じて "Define New" から追加してください。
最後に、tag を適用する AP を指定します。ここでは、join している AP 以外にも AP MAC を指定することによって join していない AP に対しても設定することができます。
最後まで設定し apply すると Location が作成され、AP が再 join します。設定直後再 join が完了するまで "Joined APs" は 0 になりますのでご注意ください。この時右のように、Location 名を使用した Tag 及び Profile が自動で作成されます。この Location を削除する際、設定から削除されるのは赤枠内の Location に関する設定のみで、 Tag 及び Profile は残りますのでご注意ください。
Configuration の Wireless Setup - Advanced を選択すると以下のような画面となります。ここは Tag 及び Profile に関する説明ですので、画面下部の Start now をクリックします。
Profile/Tag を設定済みで、AP に Tag を設定するには Tag APs の右のアイコンをクリックします。
現在 join している AP の一覧が表示されます。設定したい AP を選択し Tag AP をクリックします。
設定したい Tag を選択するか入力し、Apply します。結果が表示され、AP は再 join します。この時、定義していない Tag 名も指定することができます。設定後 show run には右のように追加されます。
定義していない Tag を設定した場合、show run には設定した通りに反映されますが、実際に AP Summary を確認すると default のものが表示されます。この場合、追加で Tag:test を設定すると AP に反映されますが再 join が発生してしまいますのでご注意ください。
CLI では show ap tag summary で設定を確認することができます。
定義していない tag を指定していると、Misconfigured の項目が Yes となります。
eWLC#show ap tag summary Number of APs: 2 AP Name AP Mac Site Tag Name Policy Tag Name RF Tag Name Misconfigured Tag Source ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- FW06-3802 0042.xxxx.xxxx default-site-tag default-policy-tag default-rf-tag Yes Static FW59-3702 7cad.xxxx.xxxx Sample_Site_Tag Sample_P_Tag sample_RF_tag No Static eWLC#
AP への Tag の設定は Tags からも行うことができます。
AP -> static と選択すると以下のような画面となります。ここからは AP MAC に対して Tag を設定することができます。Wireless Setup - Advenced で設定した内容はこの画面でも確認でき、設定の削除も行えます。Wireless Setup - Advenced と違う点は、join していない AP に対しても設定できる点です。ここでも未定義の Tag を指定することができます。
また、Filter を用いて複数の AP に対して Tag 設定を行うことができます。Filter タブをクリックすると、このようにルールを設定する画面となります。Add から、ルール名と該当する AP 名の正規表現、ルールのプライオリティと AP に設定したい Tag を選択します。
これはこれまでの Ftatic 設定を削除し、Filter を使用した実例を示しています。AP 名が FW06 から始まる AP に対しては FW_zero を、その他の FW から始まる AP には FW_any が適用されるように設定しています。この適用結果が下の Summary となります。この時の show run には右のように反映されます。
この状態で CLI から show ap tag summary を確認すると下記のようになります。Tag Source が Filter となっているのが static と違う点です。
eWLC#show ap tag summary Number of APs: 2 AP Name AP Mac Site Tag Name Policy Tag Name RF Tag Name Misconfigured Tag Source ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- FW06-3802 0042.xxxx.xxxx default-site-tag FW_zero default-rf-tag No Filter FW59-3702 7cad.xxxx.xxxx default-site-tag FW_any default-rf-tag No Filter eWLC#
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