- はじめに
- Wireless Config Analyzer Expressについて
- Wireless Config Analyzer Expressの使用方法
- WLC/AP Message Summary
- RF Stats
- RF Health
- TACサポートケースについて
- 参考情報
はじめに
本ドキュメントではC9800 シリーズのワイヤレスコントローラにてWireless Config Analyzer Expressを活用したログの解析方法をご紹介します。
Wireless Config Analyzer Expressについて
Wireless Config Analyzer Expressはログを解析し、問題点の指摘や無線統計情報、無線ヘルスチェックの結果などが確認でき、
膨大な量のログに対して効率的な解析の助けとなるツールです。
AireOS および C9800シリーズのワイヤレスコントローラに対応しており、AireOSでは”show run-config”などの出力結果の
解析、C9800シリーズでは”show tech-support wireless”の出力結果の解析が可能です。
本ドキュメントではC9800シリーズのワイヤレスコントローラ(以下WLC)にて取得した”show tech-support wireless”を対象
としたWireless Config Analyzer Expressの活用方法をご紹介します。
Wireless Config Analyzer Expressの使用方法
- Wireless Config Analyzer Expressにアクセスします。
https://cway.cisco.com/wireless-config-analyzer/ - 取得した”show tech-support wireless”をドラッグ＆ドロップし、Runボタンで解析を実行します。
- 解析結果が表示されます。
解析結果はブラウザに表示されますが「Download Full Report」からエクセルファイルに出力することもできます。
WLC/AP Message Summary
WLC Message Summary / AP Message Summary ではログ解析の結果、WLCやAPに対する設定ミスや問題点の指摘、ベスト
プラクティスの提案などが重要度(Level)ごとに表示されます。
特にError(Levelが赤く表示されるもの)については対処の必要があるか一度内容を確認してください。
なお、エクセルに出力した場合、Best Practices や Config Error などのカテゴリも表示されます。
RF Stats
RF Stats では無線の統計情報が WLC全体 / AP Site / Flex Profile ごとに表示されます。
以下の項目などに着目してAP Site(拠点)ごとの統計情報を比較することでどの拠点でどの程度の問題が発生しているか
把握することができます。
Radios High Utilization:
チャネル使用率が高いRadio数。
High Channel Change:
頻繁にチャネル変更が発生しているRadio数。
Radios Noise/Interference/Load Profile Failed:
干渉やノイズによる無線環境の悪化懸念されるRadio数。
Radios with Low SNR Clients:
通信品質が悪いクライアントが25台以上接続しているRadio数。
また、2.4GHz/5GHz Channel Statsではチャネルごとに統計情報が表示されます。
特定のチャネルでClient数が多い、Channel Utilizationが高いなども確認できます。
RF Health
RF Health では無線のヘルスチェックの結果が WLC全体 / AP Site Tag / Flex Profile ごとに表示されます。各メトリックごとに
スコアがLow/Middle/Highで示され、Lowスコアは問題があることを示しています。
以下の項目などに着目してAP Site(拠点)ごとの統計情報を比較することでどの拠点でどの程度の問題が発生しているか把握することができます。
Co-Channel Neighbor Utilization:
近隣APとのチャネル使用率の健全性評価。Lowスコアの場合、チャネル使用率の悪化に近隣APの影響を受けていることを示しています。
Noise Side Channel:
隣のチャネル(例えば56chであれば52chと60ch)から受けるノイズの影響評価。Lowスコアの場合、隣のチャネルから受けるノイズが多いことを示しています。
Interference Side Channel:
隣のチャネルから受ける干渉の影響評価。Lowスコアの場合、隣のチャネルから受ける干渉が多いことを示しています。
Low SNR Clients:
クライアントの通信品質の評価。Lowスコアの場合、クライアントの通信品質が悪いことを示しています。
Radio Utilization:
チャネル使用率の評価。Lowスコアの場合、チャネル使用率が高いことを示しています。
TACサポートケースについて
本ドキュメントにて紹介したポイントを事前にご確認頂いた上で必要に応じてサポートケースをオープン頂ければ幸いです。
よりスムーズな調査が可能となりますのでご協力頂けますようお願いします。
参考情報
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