2014-10-21 01:25 PM 2019-03-22 07:39 AM 更新
2014年10月21日(初版)
問題の概要
AP2600/AP3600 にて集中管理型のバージョン7.6.100.0、および自律型のバージョン15.2(4)JBの場合、一部の端末で通信不具合が発生します。不具合が発生 する端末は初めてAPに接続したときには問題なく通信が出来ますが、時間が経つと次第に接続が出来なくなります。APまたは端末の再起動によって一時的に 不具合が解消されますが、時間が経つとまた再発します。端末によっては事象が発生しないものもあり、事象が発生する際にAP/WLCには端末の切断に関するログは出力されません。
ソフトウェア不具合
CSCum49200 -- 7.6.100.0: Broadcom client connectivity problems with WMM on ap3600
AP の QoS 機能の不具合となります。端末が WMM に対応しており、AP が端末の QoS 処理と 4-way handshake を同じタイミングで実行する際に、パケットのプライオリティを誤り、パケットがバッファに溜まったまま処理されなくなる事が原因で発生します。
解決策
下記の方法でAPのWMMを無効にします。
1.集中管理型の場合
(Cisco Controller) >config wlan wmm disable <WLAN id>
2. 自律型の場合
(AP)#conf t(AP)(config)#int d0(AP)(config-if)#no dot11 qos mode wmm(AP)(config-if)#exit(AP)(config)#int d1(AP)(config-if)#no dot11 qos mode wmm(AP)(config-if)# end
備考・ 該当ハードウェア
AP2600 、AP3600、AP3700
その他のモデルは該当しません。
・ 該当ソフトウェア
Unified: 7.6.100.0、Autonomous: 15.2(4)JB
その他のバージョンでは発生しません。
・ Workaround について
APのWMMを無効にすると本不具合は回避できますが、802.11nが使用できないなどAPの性能が劣化するため、バージョンアップが必要となります。
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