こんにちは。
これはシスコからしか回答できないと思いますので、私から回答します。
実際に AireOS はルータやスイッチの IOS とは異なる形態で EoSA (End of Sales Announcement), EoLA (End of Life Announcement) を出しています。
2つのポイントから、回答させていただきます。
1. SR にて TAC へサポート依頼が可能かどうか
これは、このアナウンスとは別枠で考えてください。
TAC へサポート依頼可能かどうかは、ハードウェアやライセンスに有効なサービス契約が結びついているか否かで最初に判断されます。サポート依頼には有効な契約が結びついている必要があります。AireOS のリリースに対するサービス契約、と言うものはありませんので、WLC ハードウェア自身、または DNA License のように Subscription に対する契約を見ることになります。
次に、HW が Last Date of Support (LDoS) を迎えているかどうかを見ます。LDoS に達している場合、TAC にお問い合わせいただいても、エンジニアにつながれず、リクエストは Reject されます。通常、サービス更新の最終期限というものが WLC などの EoSA に含まれますので、LDoS の時点で有効なサービス契約を持っているお客様は存在しないと言うことになります。
2. バグの修正をソフトウェアとして提供できるかどうか
バグの修正ができるかどうかは End of SW Maintenance (EoSM) で判断します。このアナウンスにもある通り、EoSM まではバグの修正を提供できる場合があります。ただし、EoSM 以内であったとしても、弊社の修正に対するリスク判断の結果、特定のメジャーリリースには修正を入れず、別のメジャーリリースに限って修正を入れるということになる可能性があります。
まとめますと、TAC へ問い合わせできるかどうかは、EoSA/EoLA ではなく、HW や Subscription のサービス契約に基づきます。問い合わせができたとして、バグの修正を提供できるかどうかは EoSM 以内かどうかに基づきます。ただし EoSM 以内だからといって、必ずしも修正が提供できるとは限りません。
したがって、バグの修正は必要ないが、回避策の提案が欲しいと言うような場合は、EoSM を過ぎていても、TAC へ問い合わせることは可能になります。そのリリースを使う限り回避策がないような場合は、TAC から後継バージョンへのアップグレードをご依頼することになります。
