Catalyst9120のワイヤレスランコントローラー配下のAPを購入したCatalyst9800にJoinさせたい

[hi-ishii@solcom.co.jp]

現在、Catalyst9120をワイヤレスランコントローラーとして、他のCatalyst9120に以下のコマンドを投下して、配下でAPとして稼働させております。

コマンド
capwap ap hostname xxx
capwap ap ip xxx
capwap ap primary-base WLC_C9800L_C01 xxx

そして、この度Catalyst9800を購入し、Catalyst9120のワイヤレスランコントローラー配下のAPを購入したCatalyst9800にJoinさせたいのですが
うまくいかず、APを起動したら、ワイヤレスランコントローラーモードで起動し、初期化してもCatalyst9800にJoinできません。

どのように設定すればJoinできますでしょうか？
設定方法等をご教授願えませんでしょうか？

[cja56910tf]

こんにちは。

ご利用になられているCatalyst9120ですが、EWCタイプの型番を購入されましたでしょうか？または、集中管理型の型番を購入されて、その後に分散管理型(EWC)に変換されて使用されているのでしょうか？

Catalyst 9100 シリーズは集中管理型から分散管理型(EWC)へのモード変換は上可能ですが、その逆パターンのモード変換は製品仕様上、出来ないはずです。

※詳細は販社あるいはCisco担当営業、またはCisco TACにお問い合わせ下さい。

よって、新たにCatalyst 9800をご購入されて集中管理型の運用をされるのであれば、集中管理用のCatalyst 9100シリーズを新たに購入いただく必要があると思います。

[Hideyuki Osaki]

こんにちは。ちょっと誤解があるかもしれませんの補足説明いたします。

まず、AP の種類ですが EWC 用の SKU で購入されたかどうかで、プリインストールされているイメージは確かに異なります。しかしながら後で気が変わった場合やこのように集中管理型にしてスケールアップしたいというお客様のために、当初 EWC の SKU で購入された場合でも設定を変更するだけで集中管理型に変換することができます。

show version を AP の CLI で打っていただき、どのような出力になっているかを見るのが近道ですが、次のように2種類（細かくは3種類）に分かれます。

集中管理型（CAPWAP イメージとも呼ばれます)　の場合：

cisco C9105AXI-Q ARMv7 Processor rev 5 (v7l) with 1989872/1306300K bytes of memory.

Processor board ID FG

AP Running Image     : 8.10.130.0

Primary Boot Image   : 8.10.130.0

Backup Boot Image    : 0.0.0.0

Primary Boot Image Hash:

Backup  Boot Image Hash:

1 Multigigabit Ethernet interfaces

2 802.11 Radios

Radio Driver version : Broadcom BCA: 17.18 RC2.0

Radio FW version : 24203.103.r40354 0

EWC AP の場合：

cisco C9120AXI-Q ARMv8 Processor rev 0 (v8l) with 1875404/1087460K bytes of memory.

Processor board ID 0

AP Running Image     : 17.3.2.32

Primary Boot Image   : 17.3.2.32

Backup Boot Image    : 16.12.4.31

Primary Boot Image Hash: 184

Backup  Boot Image Hash: ea5

AP Image type    : EWC-AP IMAGE

AP Configuration : NOT ME OR EWC-AP CAPABLE

1 Multigigabit Ethernet interfaces

2 802.11 Radios

Radio Driver version : Broadcom BCA: 17.18 RC2.0

Radio FW version : 24203.103.r40354 40354

それぞれ違う筐体なのでバージョン番号は違うのですが、それ以外に次の部分が異なっていることがわかると思います。

AP Image type    : EWC-AP IMAGE

AP Configuration : NOT ME OR EWC-AP CAPABLE

このように EWC-AP IMAGE となっているものが EWC の AP となります。また、その下の AP Configuration において "NOT ME OR EWC-AP CAPABLE" となっていることから、この AP は Master AP (WLC) にはなることができないということがわかります。EWC Master AP に Join して使うことができるという意味になります。Master になることができる状態の場合は EWC-AP CAPABLE と表示されます。また、この状態であれば C9800-40/80/L/CL などの集中管理型 WLC にも Join することができます。

一方で旧来の AP では AP Image などの設定がそもそもないことがわかります。これが CAPWAP イメージです。

この場合、CAPWAP から EWC イメージへ ap-type ewc-ap 特権コマンドで変換することが可能ですが、その逆、EWC から CAPWAP への変換はできなくなります。ただし、前述の通り EWC イメージの場合でも C9800-40/80/L/CL へ Join させることができます。

Join できないとのことですので、おそらくはイメージのタイプに起因しているのではなく、ネットワーク環境や設定のタイミングなどが関係しているものと思われます。ap primary-base を設定した後に test capwap restart コマンドを入れてみてください。

また、同一 VLAN/subnet 内に物理 WLC が存在した方が Join しやすくなる可能性がありますので、別ネットワークに WLC がいる場合はサブネットを AP と揃えてみてください。