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Eri Mizuno
Community Manager
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emizuno_0-1687239890252.jpeg人物紹介
大﨑 秀行(Hideyuki Osaki)
CX Centers Japan 所属、ワイヤレスチームをリードするテクニカルリーダー。Enterprise 製品、特に Wireless 技術に関するあらゆるレベルの課題や業務を幅広くカバーする一方、社内向けトレーニング・サポート体制の開発および支援など、プロアクティブに Global との連携を図る。本プロジェクトではワイヤレスパートの執筆を初版より連続で担当。

加藤 絢一郎(Kenichiro Kato)
CX Centers Japan 所属、セキュリティチームのテクニカルリーダー。主に Secure Endpoint / SecureX のお客様サポートのエスカレーション対応や、SASE、XDR 等の新しいセキュリティソリューションのサポート体制構築を担当。本プロジェクトではセキュリティパートの執筆を担当。

細川 海人(Kaito Hosokawa) 
CX Centers Japan 所属、データセンターチームにて Nexus/Switch 製品担当として日々ケース対応やサポートにあたっている。本プロジェクトではデータセンターセクションのチームメンバーとして執筆を担当。

水野 恵理 (Eri Mizuno)
シスココミュニティマネージャー。本編インタビューの聞き手。

 

水野(以下「水」): 前回の エンジニア編パート 1 からだいぶ日が空きましたが、このインタビューシリーズも PM 編、エンジニア編パート 1 と実施してきて、いよいよ第三回目を迎えました。シリーズの締めくくりとなる今回は、前回に続いてエンジニア編のパート となります。本日は「ネットワークエンジニアの教科書 改訂三版」の出版プロジェクト共同執筆者の中からワイヤレス担当の大﨑さん、セキュリティ担当の加藤さん、データセンター担当の細川さんの 3 名をお迎えしてお話を伺います。大﨑さん、 加藤さん、細川さん、よろしくお願いします。

大﨑(以下「大」)、加藤(以下「加」)、細川(以下「細」): よろしくお願いします。

 

プロジェクトに携わるきっかけ

水: 出版から 1 年が経過しましたね。前回 エンジニア編パート 1 で別グループのインタビューを実施したんですが、とても面白いお話を聞くことができました。今日もそれぞれのテクノロジーからエンジニア目線でのお話を伺っていこうと思っています。エンジニアのみなさんとゆっくりお話しする機会ってあまりないので楽しみにして来ました。まずは前回同様、このプロジェクトに共同執筆者として参加することになったきっかけについてそれぞれお話しいただきたいと思います。細川さんが準備できていそうなので最初に聞いてみましょう。細川さん、いかがですか?

細: マネージャー経由でこのプロジェクトを知って、何かゆるくメンバー募集しているなと思って軽い気持ちで応募したんですけど、(書籍に)著者として名前が載るのって単純にカッコイイかなと。良いんですかねこんなんで(笑)

水:もちろん!上がりますね、良いですね!(マネージャーもこれ見てると思いますが笑)加藤さんはいかがですか?

加: 正直細川さんと同じ動機はありました(笑)あとは上司がこのプロジェクトへの参加を勧めてくれたのと、自身のシスコでのセキュリティサポート歴も 10 年の節目なので新しいことにもチャレンジしてみようかなと。

水:なるほど、チャレンジのきっかけとしてはいくつかあったわけですね。大﨑さんはいかがですか?

大:僕は流れで(笑)第一版のリリースからずっとワイヤレスの執筆を担当しているので、今回も何の疑問もなく引き受けました。

水:(流れって 笑)大﨑さんは 3 度目ともなると落ち着いてますね。でも初版のときっていかがでした?先のお二人と同じようなモチベーションってあったりしましたか?

大:あるある、だからすごくわかりますよ(笑)著者名は「シスコ」でまとめられると思っていたんですけど、あとで Web サイトなどで(名前の掲載を)知ってその重みに「おお」って思ったのを覚えてます。

 

執筆に際して心がけていたこと

水:それでは早速ですが、本書の執筆中の課題や心がけていたことについてそれぞれお話を伺っていきたいと思います。みなさんどんなことを意識して執筆に取り組まれましたか?

細:データセンターの章の執筆そのものは順調であまり苦労した記憶はないんですけど、そういえば途中で誰かからロードバランサーを盛り込む話が(どこからか)出てきて急遽自分のチームで対応したときはちょっと慌ただしかったですね。あとは初版、第二版、第三版の担当者が毎回違うので、課題が内在されたまま引き継がれてきて、以前のバージョンとの整合性と新しいトピックのバランスには気を配ったと思います。例えば Mac アドレステーブルが Data Center パートで出てくる唐突な感じとかですね。

加:セキュリティはそういう意味で言うと、前版をもとに更新をするというよりはセキュリティの全編を一新した形になりました。セキュリティってみなさんご存じのとおり指す範囲が広いんですよ。その中で最新の技術を紹介しつつトピックを絞るのは難しくて、一時はかなりページのボリュームが増えてしまって削るのに苦労しました。その、各章間のボリューム調整においてはデータセンター、ワイヤレスなど他の章担当の方々にもだいぶご協力いただきましたね。(ロードバランサーの件は自分です、すみません)

細・大:確かに(データセンター・ワイヤレスともに)ボリューム削りましたね(笑)

水:細川さん、加藤さん、ありがとうございます。大﨑さんはちょっと違って、初版からお一人で継続して執筆されてきてますよね。

大:そうですね、僕はずっと一人で執筆してきたんですけど、どの版も比較的自由に書かせてもらって楽しんでやってきましたね。だからまとめることについて特段苦労とかいったものはなかったように思います。ただ加藤さんと同じように書いてみたら自分の章がすごく長くなってしまって、自由に書いた結果こうなったか、みたいな(笑)全体に見直しをかけて(ボリュームだけでなく)平易な表現に変えたり、他にはない自分ならではの解説や図解を加えたりと、ワイヤレスに従事していない方でもわかるようにかなり工夫を凝らしました。そのあたりが読者の方たちに伝われば嬉しいですね。この記事に読後感想などコメントいただくのも大歓迎です。

水:みなさん熱意のあまり書きたいことがありすぎて苦労されたんですね(笑)それぞれ、担当が変わるタイミングで内容が刷新されるお話しと、一貫した同じ取り組みを進化させてきたお話しをお聞きすることができました。(これをまとめた PM は大変だったと再認識。。)

 

このプロジェクトから学んだこと、新しい経験、気づき

水:みなさん意外なエピソードや経験、その他学びなどってあったりします?

細:特にないかも、と思いつついま気づいたんですが、今日集まっているメンバーの担当が、5 がセキュリティ加藤さん、章がワイヤレス大﨑さん、章がデータセンター細川なんですね。他の章から学ぶこともありましたし、あらためて第二版を見返してみると、たった 年で当時最新だったテクノロジーが現在は常識になっているなどの変化が起こっていたり、ネットワークの世界における進化速度がいかにすごいかを実感しますね。

加:あの、、大﨑さんが長いこと(この書籍の執筆を)やっているのを知っていてここで言うのも何ですけど、実を言うとそもそも自分はこのプロジェクトに懐疑的だったんですよ。

水:あれ、加藤さんはだいぶ意外なお話しになりそうですけど、それってどういうことか伺っても良いですか?

加:シスコの TAC エンジニアがこういった入門書を出版するのってどうなの?とかね。教科書というタイトルを考えるとむしろ私たちよりも SE さんのほうがこういった分野は適任に思えたし、当初は TAC の現業務と関連が深いようには思えなかったので、そもそもの意義を考えちゃったんですよね。

水:なるほど、そこで思い直したきっかけというのは何だったんでしょう?

加:先に述べたとおり、シスコでのサポート経験も長くなってきて、自分としても CX としてもタイミング的に新たなチャレンジだなって思ったんですよね、こういった教科書として文章を書くっていうのも。自身の幅を広げるためにも今やろう、みたいに思いました。

細:あと、プロジェクトの経験からですが、書籍内の用語の統一に対する意識が担当者によって違っていて、その認識のすり合わせに関しては PM 側でまとめる労苦があったと記憶しています。タイトルに「教科書」とあるので、冊の本の中で同じことを指しているのに違う用語を使用していると読者フレンドリーじゃないですからね。

大:そのへんは執筆するエンジニアによって違った個性を持っているというのが可視化されたという感じですよね。

加:出版社さんも個性を尊重してくれる姿勢だったので、なおさら個性については目立ったかもしれないですね。私自身シスコ歴も長くなったので、今回「教科書」を執筆するにあたっては用語の使い方のくせなどシスコに偏りすぎないように閉じすぎないように他社の製品や参考文献も調べるなどしましたし、今後も引き続き勉強が必要だと実感しました。自分が目指すエンジニアにはまだまだ道のりがあると思いましたが、次に向けて自分をアップデートする節目のプロジェクトでもあったと思います。

大:僕はこの出版プロジェクトも 3 回目ということで過去すべての学びからの感想ではあるんですけど、細川さんが話しているように技術の発展が早いのを実感しています。Wi-Fi5, 6/6E の世代を追加し続けてきて、おそらく次回は Wi-Fi7 かな。教科書と謳うからには今後伸びるであろう技術を盛り込もうと思うんですが、陳腐化しない技術、何を取り上げていくのかその予測が本当に難しいと思いました。これはワイヤレスに限らず他のテクノロジーもそうですね。ですが、それだからこそトレンドに左右されない基本のところをしっかり押さえようと思いましたし、変わらないものを伝えていくのも教科書に求められる役割の一つだと思います。IT 業界で現れては消えていく数々の Buzz ワードの中から、将来重要な基礎となる原石を見極めるお手伝いができればと思っています。それを本にまとめていくという過程を通じて関わり続けてきて、本当に面白いなと思っています。執筆に際してはテクノロジー分野に関係なく読者の間口を広げるよう気を配りました。

 

プロジェクト中の上司や同僚の反応について

水: みなさん色々ありがとうございます。ところでこれは他のチームにも同じことをお聞きしているんですが、執筆中のこのプロジェクトに関わっている間って上司や同僚の理解やサポートって得られていましたか?

細:サポートってあったかなあ、、冗談ですけど(笑)そうですね、プロジェクトに参加する時点で理解は得られていたと思いますし、チーム内でも互いにサポートしあっていました。出版後、社内発表されたタイミングでは周りからおめでとうと言ってもらいました。

大:そうですね、もちろん僕の上司も(書籍の執筆をしていることは)了承していましたし、自分としても通常業務には影響ないように進めてきましたから、執筆中は静かに見守ってもらえていたと思います。出版後は労いの言葉をかけてもらいました。

加:私もお二人と同じような感じでした。技術的にはチームの SMESubject Matter Expert)からの支援ももらいました。そうだ、同僚の一人が本を買ってくれておめでとうって言って見せてくれたのは嬉しかったですね。

大・細・水:すばらしい同僚ですね!

水:それぞれの上司の方たちもみなさんの自主性にお任せしていた感じだったんですね。

加:はい、このプロジェクトに限らずというか、これはシスコの文化でもあるんですが、基本的に上司から任せてもらって自由にできましたし、とてもやりやすかったです。この点が一番理解を得られた点だと思います。

水:愛ある放置っていう感じですね(笑)

 

読者の方へ この本から得てほしいこと

水:お話を聞いているうちに今日のお約束のお時間過ぎてしまってすみません。本日最後の質問となるんですけど、読者やネットワークエンジニアを目指す方々へ、この本から何を得てほしいと思いますか?あと、最後に応援メッセージをいただきたいと思います。

細:「教科書」というタイトルからは入門的なレベルを想起させると思うんですが、実は少し踏み込んだ難易度の高いことも盛り込んでいるんです。それでも、ネットワーク技術という広い世界の中で、みなさんが興味のある分野を探す手がかりとして活用していただきたいなって思います。

加:各分野から厳選に厳選を重ねたトピックを提供しています。みなさんには、この本がご自身の方向性を見出し、技術者として羽ばたくためのお手伝いをする羅針盤のような役割を果たせればと思います。

大:ここでしか得られないような発想、気づきを得られるよう心掛けて執筆してきたので、ぜひそのあたりを読んでほしいです。あと僕からは執筆分野のワイヤレスに特化した内容を少々。電波って目に見えないから、難しいと捉えられがちです。でも実はそんなに難しくない。僕自身が心がけていることでもあるんですが、基礎を押さえておけばどんな新しいものが出てきても大丈夫なんです。音や光、なんなら海の波と一緒(振幅、周波数など波の性質)だし、電波は怖くないと思ってほしいですね。

水:みなさん心強いコメントをありがとうございます!では、最後に応援のメッセージを一言!

細:ネットワークエンジニアにゴールはありません。一緒に走り抜けましょう!

加:勉強した時間は裏切りません!

大:基礎は本当に大事です。あと、応援とはちょっと違いますが、本を読んだ感想なんかがあればこの記事にコメントしてもらえると嬉しいかな(笑)

水:そうですね!ちょっと宣伝になりますけど、昨年の書籍出版以来、出版記念として Community Live(Webinar)出席者へのプレゼント企画をやってきたんですが、当選された方たちからメッセージいただけると嬉しいですね!みなさんからご協力いただいたりしたらもうしばらく継続できるかもしれないですね。大﨑さん、加藤さん、細川さん、今日は色々お話を聞くことができて楽しかったです。ありがとうございました!

大・加・細:こちらこそありがとうございました!

 

記事をお読みいただきありがとうございます。これでこのインタビューシリーズは終了となりますが、またの企画をお楽しみに!
< 
Vol 1. プロジェクトマネージャー編 > は こちら
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Vol 2. エンジニア編 パート > は こちら

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