はじめに
アナログFXSインタフェースは、Voice GWにアナログ電話機、
G3 FAX装置等を接続する際によく使用されます。
コール接続に関する不具合が発生した場合、debug コマンド等を用いて
原因を調査する必要があります。
ここでは、Telephony Interface Architectureのコンポーネントの一つである
VPM(Voice Processor Module)の debug メッセージを見ていきます。
1.VPMのdebugメッセージの見方
VPMは、E&M/FXS等のインタフェースからのシグナリングを
処理するモジュールです。
Debug (debug vpm signal)メッセージには、DSPからの
オンフック、オフフック等のシグナル、Voiceポートの状態変化が
出力されます。

VPM debugの主要なメッセージは以下のフォーマットで出力されます。

2.VPMの debug メッセージの表示例
FXSインタフェースの発着信でのdebugメッセージの表示例を以下に示します。
(1)FXSポートからの発信の場合

debug vpm signal の出力例

(2)FXSポートへの着信の場合

debug vpm signal の出力例

まとめ
VPMのdebugメッセージにより、Voiceポートの発着信のシーケンスを
把握できます。
コール発着信の不具合が発生した場合、他のdebug コマンド
(debug voip ccapi inout、debug voip vtsp all、各種VoIP debug 等)
と併用して調査を行います。