はじめに
Bluetooth で接続されるヘッドセットでは、様々なコーデックが利用されます。
Cisco社のヘッドセットの上位機種では、SBC、AAC、Qualcomm aptX、aptX HD、
aptX Low Latency、aptX Adaptive等のコーデックがサポートされています。
このドキュメントでは、Windows PCで使用されるコーデックの確認方法と
変更方法について説明します。
1.Windows PCでサポートされるBluetooth コーデック

Windows 11 PCでは、ネイティブでSBCとAACのコーデックがサポートされています。
Bluetooth ヘッドセットでサポートされるコーデックは機種に依存しますが、
上位機種では Qualcomm aptX、aptX HD、aptX Low Latency、aptX AdaptiveやLDAC
等がサポートされている場合があります。
Windows 11 PCでSBC、AAC以外のコーデックを利用するには、外付けのBluetooth
オーディオトランスミッターを使用するか、非標準のドライバを利用することに
なります。
2.Windows PCでBluetooth コーデックを確認する方法
Windows 11 PCの標準機能では、使用されているBluetoothコーデックを
確認する方法はありません。(備考:このドキュメント作成時点において)
コーデックを確認するには Bluetooth Tweaker 等のサードパーティ製アプリを
使用することになります。
下図はBluetooth Tweakerアプリでの表示例です。
接続されているBluetoothヘッドセット(レシーバ)は多種のコーデックをサポートいるが、
Windows 11 PC側の制限で、AACコーデックが使用されています。

3.Windows PCでBluetooth コーデックを変更する方法
Windows 11 PCの標準ドライバでは、使用されているBluetoothコーデックを
変更することができません。(備考:このドキュメント作成時点において)
コーデックを変更するには Alternative A2DP Driver 等のサードパーティ製アプリを
使用することになります。
下図は Alternative A2DP Drive rアプリでのコーデックをLDACにした際の表示例です。
使用されているコーデックは Bluetooth Tweaker アプリで確認しています。

まとめ
Bluetooth ヘッドセットは、機種により様々なBluetoothコーデックをサポート
していますが、Windows 11 PCが標準でサポートできるコーデックはSBC、AAC
のみです。Bluetoothヘッドセットがサポートするコーデック種別や、現在使用されている
コーデックを確認するには、サードパーティ製アプリが必要です。
また、Windows 11 PCでSBC、AAC以外のコーデックを利用するには、外付けのBluetooth
オーディオトランスミッターを使用するか、非標準のドライバを利用する必要があります。