キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
731
閲覧回数
0
いいね!
0
コメント
sanakaza
Cisco Employee
Cisco Employee

 

はじめに

Cisco Expressway シリーズでは通話記録や課金レコード生成を目的としたCall Detailed Record (CDR) を収集することが可能です。このドキュメントでは CDR の概要や、取得方法について説明します。

 

Expresswayで生成されるCDRの概要

Expressway の デフォルト設定では CDR は無効のため、CDR を生成する場合は GUI から有効化する必要があります。

CDR はコールが終了したタイミングで生成されます。生成された CDR は Expressway 内のデータベースに7日間保存され、期限が過ぎたデータは古いものから順に削除されます。

CDR は原則として1コールに対して1レコード生成されますが、コールルーティングの設定によっては複数生成される場合があります。Expressway がクラスター構成の場合、コールを処理した各クラスターピア上でそれぞれの CDR が生成されます。

Expressway から CDR を取得する方法は下記の2通りがあります。

  • REST API を使用して取得
  • イベントログ、および外部 syslog サーバへ転送 (Service and loggingモードが有効の場合)


REST API を使用することで条件指定で特定の CDR をデータベースから取得することが可能です。もしロギングモードが有効な場合、GUI (Status -> Logs -> Event log) からイベントログの一部として参照することが可能です。また外部 Syslog サーバーが設定されている場合はイベントログの一部として送信されます。

CDR機能の詳細は Cisco Expressway Administrator Guide の "Serviceability, Logging, Monitoring, and Metrics" チャプターを合わせて参照してください。

 

CDR レコードから取得可能なデータ

下記は CDR レコードに含まれる主なデータ例です。
全てのレコードのフォーマットは共通ですが、コールタイプやルートパターンによりセットされるフィールドは異なります。

各フィールドの詳細は Cisco Expressway Administrator Guide  の "Serviceability, Logging, Monitoring, and Metrics" チャプターを参照してください。

  • licensed_as_traversal (True/False)  - トラバーサル (RMS) ライセンスの消費有無
  • Call uuid (Serial Number) - コールID
  • start_time  / end_time - コール開始 / 終了時刻
  • source_alias / destination_alias - 発信/着信番号
  • protocol_summary - コールプロトコル ("SIP <-> SIP" 等)
  • media_routed (True/False) - メディアパケット転送の有無
  • Disconnect_reason - コールの切断理由
  • Details - 下記のような詳細情報を含みます
    • License type - ライセンス種別 (Traversal, CollaboEdge 等)
    • SIP address / port / transport - SIP コールに関するデータ
    • Zone - コールが経由したZone情報
    • Registration - エンドポイントの登録ステータス
    • Bandwidth - 適用された帯域
    • Route hop - コールルート情報 (zone1 -> zone2 -> zone3 等)
    • Media - 転送されたメディアパケットの統計情報 (*)


(*) Media に関する統計情報は 音声・ビデオパケットが Expresswayを経由するコールパターンでのみ収集されます。

 

CDRの有効化

CDR は Expressway の下記の GUI メニューで有効にします。

Maintenance -> Logging -> "Call Detail Records (CDR)"

 

スクリーンショット 2022-05-22 003419a.png

各モードの動作は以下の通りです。

Off (デフォルト) - CDR は生成されません

Service only  - CDRが生成され、内部データベースに7日間保存されます。保存されているCDRはAPIで取得することが可能です。ただしイベントログ、および外部Syslogサーバには出力されません。

Service and logging - CDRが生成され、内部データベースに7日間保存されます。保存されているCDRはAPIで取得することが可能です。また生成されたCDRデータがイベントログに出力され、外部Syslogサーバに送信されます。

 

REST API を使用した CDR の取得方法

対象となる Expressway の IP アドレス (または FQDN) に対し、下記の REST API を使用して参照 (GET) します。

 

https://<expressway_ip_address>/api/external/callusage/<filter>

 


下記が指定可能なフィルターです。

  • get_all_records   - 全CDR (過去7日間) をGET
  • get_all_csv_records - 全CDRをCSVフォーマットでGET
  • get_records_for_interval (fromtime, totime) - 日時指定 (YYYY-MM-DD␣HH-MI-SS)
  • get_records_for_filter (uuid, src_alias, dest_ alias, protocol) - 条件複合指定

 

下記が API の使用例です。

例1: 全てのCDRを取得
https://<Expressway IP address>/api/external/callusage/get_all_records

例2: 2022年5月15日 13:00 から 5月20日 08:30 の間に生成された CDR を取得
https://<Expressway IP address>/api/external/callusage/get_records_for_interval?fromtime=2022-05-15 13:00:00&totime=2022-05-20 08:30:00

例3:uuid, src_address. protocol を指定して抽出
https://<Expressway IP address>/api/external/callusage/get_records_for_filter?uuid=a2af9f02-a3be-43a9-8b2d-d10c5273265a&src_alias=sip:testcall@sample.com&protocol=SIP <-> H323

その他 Cisco Expressway Administrator Guide  の "Serviceability, Logging, Monitoring, and Metrics" チャプターを参照してください。


補足事項

  • CDR モードの設定はクラスターピア間で同期されており、同一クラスター内で異なるモードの設定はできません。
  • データベース上に保存されているCDRを手動で削除することはできません
  • データベース上のCDRは Expressway を再起動しても削除されません

 

参考情報

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします