CMS のログ解析 - Collaboration Solutions Analyzer (CSA)

Kenichi Ogami · ‎2017-12-26

はじめに
ログの取得
ログ解析 (Log analysis)
ログイン
ログのアップロード
診断 (Diagnostic Signature)
システム情報 (System Information)
一般情報 (General Information)
DEVICE CONSOLE
IP 設定 (IP configuration)
ダイヤルプラン (Dial plan)
ダイヤルプランテスター (DIAL PLAN TESTER)
ポートの予約 (Port reservation)
クラスタ情報 (Cluster information)
MMP 設定 (MMP Configuration)
API 設定 (API Configuration)
コールブリッジ Web 設定 (Callbridge Web Configuration)
使用状況 (Usage)
Log Overview
コール (Calls)
コールの詳細 (Call detail)
Call leg Info
Signaling
Ladder Diagram
IM and Presence
API requests
参考情報

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco Meeting Server (CMS) のログバンドル (logbundle) を Collaboration Solutions Analyzer (CSA) ツールを使って解析する方法を紹介します。

Collaboration Solutions Analyzer (CSA) を使うことによって、CMS のログバンドルから CMS の設定情報や SIP コールの情報を確認することができます。

ログの取得

CMS のログバンドル (logbundle.tar.gz) は、問題を再現させ、以下のいずれかの方法で取得します。コールの情報を確認する場合は、問題を再現させる前に CMS で SIP traffic tracing (CMS 管理画面 > Logs > Details tracing) を有効にする必要があります。

ログ解析 (Log analysis)

ログのアップロード

取得したエンドポイントのログバンドルをドラッグ・アンド・ドロップし、[Upload files] ボタンをクリックします。

アップロードが終了するまでしばらく時間がかかります。

アップロードが成功すると、[Available Files] にアップロードしたファイルが表示されます。[Product Type] が CMS となっていることを確認し、チェックをつけて [Run Analysis] をクリックして解析を開始します。もしくは右の▷ボタンをクリックします。

診断 (Diagnostic Signature)

バンドルログをアップロード後、CSA がログから問題を検出すると、問題の内容と解決策を表示します。

システム情報 (System Information)

システム情報 (System Information) では一般情報 (General information) 、IP 設定 (IP configuration)、ダイヤルプラン (Dial plan)、ポートの予約 (Port reservation)、クラスタ情報 (Cluster information)、MMP 設定 (MMP Configuration)、API 設定 (API Configuration)、コールブリッジ Web 設定 (Callbridge Web Configuration)、利用状況 (Usage) を確認できます。

一般情報 (General Information)

General Information では、DEVICE CONSOLE、ホストの設定（製品名、バージョン、デバイス名、NTP サーバ、タイムゾーン、DNS サーバ）を確認できます。

DEVICE CONSOLE

General Information で [Open console] をクリックすると、CSA MMP エミュレータ が起動します。MMP CLI インターフェースを入力することによって、ログを取得した CMS の設定情報を確認できます。下記は ipv4 a コマンドを入力した例となります。

IP 設定 (IP configuration)

IP configuration では、IP の設定情報を確認できます。

ダイヤルプラン (Dial plan)

Dial plan では、着信 (Incoming)、発信 (Outgoing) の設定情報が確認できます。また、ダイヤルプランテスター (DIAL PLAN TESTER) を使ってどのダイヤルプランが選択されるかをツール上でテストできます。

ダイヤルプランテスター (DIAL PLAN TESTER)

DIAL PLAN TESTER では、ダイヤルプランの画面で Dial uri に宛先の URL を入力すると、どのダイヤルプランが選択されるかをテストすることができます。

ポートの予約 (Port reservation)

Port reservation では、CMS の各サービスのポートの予約状況を確認できます。

クラスタ情報 (Cluster information)

Cluster information では、クラスタの情報を確認できます。

MMP 設定 (MMP Configuration)

MMP Configuration では、CMS の各サービスの情報 (MMP 出力結果) を確認できます。証明書名をクリックすると、証明書の内容を確認できます。

API 設定 (API Configuration)

API Configuration では、API による設定を確認できます。項目をクリックすると、その内容を確認できます。

コールブリッジ Web 設定 (Callbridge Web Configuration)

Callbridge Web Configuration では、コールブリッジの Web GUI の設定項目を確認できます。

使用状況 (Usage)

Usage では会議の使用状況をグラフで確認できます。

Log Overview

Log Overview では以下の情報を確認することができます。

Calls
IM and Presence
API requests

コール (Calls)

バンドルログにコールが含まれている場合、Calls タブにコールの一覧が表示されます。該当のコールをクリックすると、コールの詳細 (Call detail) が確認できます。

コールの詳細 (Call detail)

Call detail のタブには以下の項目があります (ログの内容によって表示されない項目もあります)。

Call leg Info: コールレッグの情報
Signaling: SIP のシグナリング情報
Ladder Diagram: SIP シーケンス図

[Download pcap] をクリックすると、pcap 形式でコールを保存できます。

Call leg Info

Call leg Info には、着信コールレッグもしくは発信コールレッグのサマリが表示されます。

Signaling

Signaling タブをクリックすると、SIP シグナリング情報が表示されます。

Ladder Diagram

Ladder Diagram をクリックすると SIP などのシグナリングがシーケンス図として表示されます。Signaling タブとほぼ同じ情報ですが、こちらの方が見やすいかもしれません。メッセージをクリックするとシグナリングの詳細メッセージを確認できます。音声やビデオのアイコンをマウスオーバすると、コーデックや受信 IP アドレス・ポート番号などの情報が表示されます。ノードを表す四角い箱は左右に移動することができます。