はじめに
Cisco Meeting Management(CMM) バージョン 3.7 より、CMM Admin ユーザ が 配下の Cisco Meeting Server(CMS) の admin パスワードをリセット、または変更することが可能となりました。以前のバージョンでは CMS の admin パスワードを忘れてしまった場合に CMS アプリケーションの再インストールが必要となりました。
このドキュメントでは CMM/CMS バージョン 3.7 以降の環境で、CMS の admin パスワードを任意のパスワードにリセットする方法と注意点を紹介します。
CMS の admin パスワードのリセット方法
CMS の admin パスワードは下記の方法でリセット(変更)が可能です。
- 現在の admin パスワードを把握している場合
- 直接 CMS CLI からパスワードを変更し、新しいパスワードを CMM GUI に設定する
- CMM GUI からパスワードを変更する
- 現在の admin パスワードが不明な場合
- CMM GUI から現在のパスワード確認をスキップして新しいパスワードを設定する
現在の admin パスワードを把握している場合
CMS CLI からパスワードを変更する
- パスワードを変更したい CMS に CLI アクセスします
- CLI "passwd admin" コマンドを入力します
- 現在のパスワードを入力します
- 新しいパスワードを入力します (確認のため2度入力します)
- "Success" と表示されます
- CMM GUI にアクセスし、左メニューから Servers -> パスワードを変更したCMSを選択します
"Edit Call Bridge" 画面で新しいパスワードを設定します

CMM GUI からパスワードを変更する
- CMM GUI に admin ユーザでアクセスします
- 左メニューから Servers -> パスワードを変更するCMSを選択します
- "Edit Call Bridge" 画面で "Reset password" ボタンを押します
- 現在のパスワード、新しいパスワード (確認のため2か所)を各フィールドに入力して保存します
- CMS に新しいパスワードが適用されます
現在の admin パスワードが不明な場合
CMM GUIから 現在のパスワード確認をスキップして新しいパスワードを設定する
CMM のセキュリティオプションを有効にすることで、現在の admin パスワードを確認せずに新しいパスワードが設定可能となります。
以下は注意点です
- セキュリティオプションを変更する際に CMM の再起動が必要となります
- 現在のパスワードと同じパスワードは設定できません
- 現在と同じパスワードを入力して3回連続でエラーになると、次の設定が可能になるまで約2時間必要となります
- CMM の GUI にログインします
- 左メニューから Settings -> Advanced security を開き、"CMS password reset" の "Reset password without validating the previous password" をチェックして保存します (デフォルトでは無効)

- GUI 上部の "Restart now" メッセージをクリックして CMM を再起動します
- CMM GUI に再度アクセスし、左メニューから Servers -> パスワードをリセットする CMS を選択します
- "Edit Call Bridge" 画面で "Reset password" ボタンを押します
- 新しいパスワード (確認のため2か所)を入力して保存します (現在と同じパスワードを設定することはできません)
- CMS に新しいパスワードが適用されます
その他の留意事項
- セキュリティを考慮し通常は "Reset password without validating the previous password" オプションを無効にしてください
- CMM 以外に CMS へ admin アクセスが必要な装置等がある場合は新しいパスワードに合わせてください
- 現在 CMS に接続されている CLI セッションはパスワードを変更しても切断されません
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