このドキュメントでは、Cisco Meeting Server (CMS) の SNMP engineID を取得する方法を記載します。
CMS のSNMP 関連設定はコマンドで行います。 Programming Guides の MMP Command Line Reference の「SNMP Commands」の箇所をご参照ください。
CMS 側設定
まず、CMS で SNMP v3 で使用するユーザを作成します。
CMS> snmp user add ユーザ名 パスワード 認証アルゴリズム 暗号化アルゴリズム
- ユーザ名・パスワードは SNMP v3 で使用するものです。CMS の admin や api などのユーザとは関連していません。任意のものを設定してください。
- 認証アルゴリズムは「MD5」「SHA」のいずれかを設定してください。
- 暗号化アルゴリズムは「DES」「AES」のいずれかを設定してください。
このドキュメントでは、例として以下の SNMP v3 ユーザを作成します。
CMS> snmp user add exampleuser abcdefghi MD5 AES
ユーザ作成後、SNMP v3 を有効とします。
CMS> snmp enable
CMS に snmpwalk 送信
SNMP v3 を有効にした CMS に対し、PC 等から snmpwalk コマンドを実行して engineID を取得します。
PC> snmpwalk -v3 -u ユーザ名 -a 認証アルゴリズム -A 認証パスワード -x 暗号化アルゴリズム -X 暗号化パスワード -l セキュリティレベル CMSのIPアドレス .1.3.6.1.6.3.10.2.1.1
- -v3: SNMP バージョン
- -u: CMS に作成した SNMP v3 ユーザ名
- -a: CMS の SNMP v3 ユーザに設定した認証アルゴリズム
- -A: CMS の SNMP v3 ユーザに設定したパスワード
- -x: CMS の SNMP v3 ユーザに設定した暗号化アルゴリズム
- -X: CMS の SNMP v3 ユーザに設定したパスワード
- -l: authPriv(認証・暗号化とも行う)、authNoPriv(認証を行い暗号化を行わない)、noAuthNoPriv(認証・暗号化とも行わない)
- 1.3.6.1.6.3.10.2.1.1: snmpEngine の OID(参考)
実行例)
PC> snmpwalk -v3 -u exampleuser -a MD5 -A abcdefghi -l authNoPriv CMSのIPアドレス .1.3.6.1.6.3.10.2.1.1
SNMP-FRAMEWORK-MIB::snmpEngineID.0 = Hex-STRING: AA BB CC DD EE FF 00 11 22 33 44 55 66 00 00 00 00
上記例では、engineID「0xAABBCCDDEEFF00112233445566」を得ています(値は例示であり実機器のものではありません)。
参考