概要
本ドキュメントでは、Cisco Meeting Server (CMS) の設定をバックアップファイルとして取得する手順、およびバックアップファイルをリストアする手順を説明します。
バックアップ及びリストアの実行は、MMP(コマンドライン)を使用します。
またバックアップファイルの転送に、WinSCP 等の SFTP クライアントを使用します。
本記事に関する情報は下記 FAQ にも記載されています。
How do I back up (and restore) the Meeting Server configuration?
CMS 設定のバックアップ方法
CMS のバックアップファイルには主に下記の情報が含まれます
- 設定(ネットワーク情報を含む)
- ライセンス (cms.lic)
- 各種証明書や認証キー
まず CMS サーバの IP アドレスに SSH で接続し、admin ユーザでログインします。
下記の MMP コマンドを実行して、バックアップファイルを作成します。
backup snapshot <file name>
バックアップを実行すると下記のファイルが CMS サーバ上に生成されます。
上記のファイルは SFTP を使用してローカル PC にダウンロードし、外部ストレージに保存することを推奨します。
下記の MMP コマンドでバックアップファイルを確認します。
backup list
CMS 設定のリストア方法
CMS はバックアップファイルに保存された設定にリストア可能です。
リストアを実施すると下記の情報がバックアップファイルの内容に上書きされます。
- 設定 (ネットワーク情報を含む)
- ライセンス (cms.lic)
- 各種証明書や認証キー
またリストアを実行すると自動的に CMS サーバが再起動されます。
下記がリストアに際する注意点です。
- IP アドレスの変更に注意してください
- admin ユーザのパスワードはバックアップされたものに上書きされます
- リストアされた証明書の期限はバックアップ当時のものとなります。もしリストア時に期限切れしている場合は有効な証明書を改めて適用する必要があります。
- バックアップと異なるサーバにリストアした場合は MAC アドレスが変更されるため、ライセンスを再発行・適用する必要があります
もし外部保存されたバックアップファイルからリストアする場合は、SFTP で bak ファイルを CMS サーバにアップロードします。
下記の MMP コマンドでリストアするバックアップファイルが表示されることを確認します。
backup list
下記の MMP コマンドで設定をリストアします。
backup rollback <backup name>
設定の上書きと再起動が実施される警告が表示されるので、 よろしければ Y (大文字) を入力します。
WARNING!!!
This command will overwrite the existing system configuration
and result in a reboot of the system. This will cause
an interruption in service.
Are you sure you wish to proceed? (Y/n)
参考情報
How do I back up (and restore) the Meeting Server configuration?
Cisco Meeting Server MMP Command Line References Guide