はじめに
Cisco Meeting Server(CMS)のMMPユーザアカウント・パスワードについて説明します。
MMPは、コンソール/SSHから実行するCMSのコマンドラインユーザインタフェースです。詳細は各バージョンのコマンドリファレンスをご参照ください。
ユーザアカウントに関するコマンドは「MMP User Account Commands」に記載しています。
初期設定
デフォルトでは、ユーザ名「admin」パスワード「admin」が用意され、初期設定時には同ユーザアカウントでログインします。初回ログイン時にはパスワードの変更を求められますので、任意のパスワードを設定してください。
インストールガイドの「3.1 Creating your own Cisco Meeting Server Administrator Account」の冒頭に記載のとおり、セキュリティ上の目的から、デフォルトの「admin」ユーザではなく、管理者権限(role: admin)を持ったユーザを初期設定時に別途作成いただき、以降の設定には作成したユーザをご使用いただくことを推奨します。
管理者権限を持つユーザを複数作成しておくことは、パスワードを忘れてしまった場合にも有効です。
CMS VM Install Guide
http://www.cisco.com/c/dam/en/us/td/docs/conferencing/ciscoMeetingServer/Installation/Cisco-Meeting-Server-2-0-Installation-Guide-for-Virtualized-Deployments.pdf
パスワード期限
CMSのユーザパスワードには、設定時から6ヶ月の有効期限があります。
MMPコマンド「user list」で表示される「PASSWORD EXPIRY」で確認することができます。
例)
CMS> user list
USERNAME ROLE PASSWORD EXPIRY LOGGED IN
yyoshina admin 10000-Dec-31 no
admin admin 2017-Nov-05 yes
mukanaza api 2020-Apr-02 no
パスワードの有効期限を過ぎたユーザアカウントでログインすると、パスワードの変更が求められます。
MMPの表示)
> ssh <ユーザ名>@<CMSのアドレス>
Please enter password:
Password has expired
Please enter new password:
Web Adminの表示)

パスワード期限は、コマンド「user rule password_age <日数>」で変更することができます。パラメータ<日数>は、当日から10000年12月31日までの日数の範囲内で指定可能です。
パスワード期限は、期限を変更した後に設定されたものに対して有効となります。コマンド「user expire」で強制的に期限切れとするか、ユーザを「user del」で削除し「user add」で作成し直し、再度パスワードを設定することで、変更後の期限が適用されます。
パスワード期限はユーザ毎に異なる日数を設定することはできません。
管理者権限パスワードを忘れてしまった場合
CMSに設定されている全管理者権限ユーザのパスワードを忘れてしまった場合には、リカバリ方法はなく、インストールガイドに記載の手順で、ovaを再度展開して初期インストールすることが必要です。
管理者権限ユーザが複数設定されており、いずれかのアカウントでMMPにログインできる場合、パスワードを忘れてしまったユーザを「user del」で削除し「user add」で作成し直し、再度パスワードを設定することができます。