G.711はCCITT(現在のITU-T)によって策定された音声符号化の規格で、1972年に制定された。
符号化方式は非線形パルス符号変調であり、標本化周波数は8000Hzである。
固定電話網内の音声信号の伝送などに広く用いられている。
G.711にはμ-lawとA-lawという2つの方式が含まれており,
日本の電話で使用されているのはμ-lawです。
G.711 は,人間の聴覚の,音声の振幅が小さい時は微小な変化に敏感だが,大きい振幅では同じように変化さ
せても鈍感であるという特性を生かして符号化されている.そしてこの符号化は,遅延が少なく音質は良いが
ビットレートが高い.よって,帯域が限られている社内のIP 電話などでは採用が難しい.しかし現在の電話網
では,それ専用の帯域が作られており通信に障害が少ないためG.711 が採用されている.
図:IP電話における主な音声の符号化方法。
G.711(PCM方式),G.729(CELP方式)
表:代表的な音声符号化
表:音声符号化の諸元
ITU-T G.711
http://www.kyastem.co.jp/technical/ExplanationCodec06.html
Wikipedia G.711
http://ja.wikipedia.org/wiki/G.711