はじめに
このドキュメントでは、Jabber Config File Generator を使って Cisco Jabber の設定ファイル (jabber-config.xml) を簡単に作成する方法について紹介します。Config File Generator を使って設定ファイルを作成することによって、設定ミスが削減され、設定ファイルの作成期間を大幅に短縮することが期待されます。
また、Jabber Config File Generator のオンライン版 (Cisco Jabber Configurator) も利用できます。
グローバル設定 (jabber-config.xml) とグループ設定
Cisco Jabber の設定ファイルは、大きく分けてグローバル設定とグループ設定があります。
グローバル設定は全ての Cisco Jabber クライアントに対して適用され、jabber-config.xml というファイル名で設定します。
グループ設定はグローバル設定よりも優先され、デバイス設定のシスコサポートフィールド(Cisco Support Field)にファイル名を指定します。例えば groupa-config.xml というグループ設定ファイルを作成した場合には、デバイス設定のシスコサポートフィールドに configurationfile=groupa-config.xml と入力します。
設定内容
グローバル設定とグループ設定の設定ファイルの内容は XML 文で記載する必要があり、対応するバージョンの設定ガイドを見ながらテキストエディタなどで記載する必要があります。下記は設定ファイルの例となります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<config version="1.0">
<Client>
<PrtLogServerUrl>http://server_name:port/path/prt_script.php</PrtLogServerUrl>
<jabber-plugin-config>
<browser-plugin>
<page refresh="true" preload="true">
<tooltip>Cisco</tooltip>
<icon>http://www.cisco.com/web/fw/i/logo.gif</icon>
<url>www.cisco.com</url>
</page>
</browser-plugin>
</jabber-plugin-config>
</Client>
<Options>
<Set_Status_Inactive_Timeout>20</Set_Status_Inactive_Timeout>
<StartCallWithVideo>false</StartCallWithVideo>
</Options>
<Policies>
<Disallowed_File_Transfer_Types>.exe;.msi</Disallowed_File_Transfer_Types>
</Policies>
<Directory>
<BDIPresenceDomain>example.com</BDIPresenceDomain>
<BDIPrimaryServerName>dir.example.com</BDIPrimaryServerName>
<BDISearchBase1>ou=staff,dc=example,dc=com</BDISearchBase1>
<BDIConnectionUsername>ad_jabber_access@example.com</BDIConnectionUsername>
<BDIConnectionPassword>jabber</BDIConnectionPassword>
<BDIPhotoUriSubstitutionEnabled>True</BDIPhotoUriSubstitutionEnabled>
<BDIPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</BDIPhotoUriSubstitutionToken>
<BDIPhotoUriWithToken>http://example.com/photo/sAMAccountName.jpg
</BDIPhotoUriWithToken>
</Directory>
</config>
問題点として、設定ファイルを手動で記載する必要があるため、設定ミスを生じやすいことと、作成に時間がかかることがあります。
Jabber Config File Generator
設定ファイルを GUI を使って生成するツール (Jabber Config File Generator) が Cisco Support Community (CSC) で公開されています。
Jabber Config FIle Generator

この Jabber Config File Generator ツールを使うことによって、GUI で Cisco Jabber の設定ファイルを簡単に作成することができます。以下に作成方法を紹介します。
1. ダウンロード
jabber-config-generator.zip をダウンロードします。

2. 展開
zip ファイルを展開し、index.html を開きます。

3. 設定
下記のような画面が表示され、バージョンを選択するとバージョンに応じたパラメータが表示されます。各パラメータに設定を入力するかプルダウンから設定内容を選択し、「Download jabber-config.xml from values in form」 をクリックすると、設定した内容の XML 文が表示されますので、グローバル設定の場合は jabber-config.xml ファイルとして保存します。また、既存の jabber-config.xml の内容を読み込ませて、このツールを使って内容を変更することもできます。
なお、ツールの画面はツールのバージョンによって頻繁に変更されますので、ご留意ください。


設定ガイド
各バージョンの設定ガイドは下記の通りです。ツールからもリンクされています。