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Yoshiyuki Anzai
Cisco Employee
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はじめに

本ドキュメントでは、Jabber for Windows On-Premises 環境での DNS / LDAP 構築設定例について説明します。また、本ドキュメントは 「Jabber for Windows On-Premises - 設定例」シリーズ 1 点目の資料となります。以下も併せてご確認ください。

なお、この内容は、以下の検証環境にて動作確認を行ったものとなり、あくまで設定の一例として参考いただくようにお願いします。

  • Cisco Unified Communications Manager (Unified CM) : 12.5(1) SU3
  • Cisco Unified Communications Manager IM and Presence (IM&P) : 12.5(1) SU3
  • Cisco Jabber for Windows: 14.0

 

 

DNS サーバー設定

Hostname

以下のように各ホスト(サーバー)の名前解決ができるように IP アドレスと FQDN の対応付けを行います。Windows Server の場合 DNS Manager から Action > New Host (A or AAAA) で FQDN を設定します。

image.png

 

SRV レコード

Jabber の Service Discovery のために SRV レコードを設定します。Windows Server の場合 DNS Manager から Action > Other New Records をクリックし、 Service Location を選択することで新しい SRV レコードを作成できます。

image.png

今回はオンプレ環境で必須の以下のレコードを設定します。

・_cisco-uds._tcp : Unified CM ホストを設定
・_cuplogin._tcp : IM&P ホストを設定

下記は _cisco-uds._tcp の例となり、Unified CM Publisher をホストとして指定しています。

image.png

 

DNS 設定確認方法

最終的に Jabber を利用するクライアントにて Host および SRV レコードを正しく引ける必要があります。それぞれ以下のコマンドをクライアント Windows で入力することで DNS レコードの正常性を確認できます。

 

SRV レコード

nslookup コマンドを入力し、 set type=all を指定、最後にサーバーの FQDN を入力し、DNS が機能することを確認します。今回は例として以下の FQDN を指定しています。

・cucmpub.collab.lab
・imppub.collab.lab

image.png

 

SRV レコード

nslookup コマンドを入力し、 set type=all を指定、最後に以下の SRV レコードを入力し、DNS が機能することを確認します。

・_cisco-uds._tcp.<domain_name>
・_cuplogin._tcp.collab.lab.<domain_name>

image.png

 

 

LDAP 設定

ユーザー登録

今回は Windows Server Active Directory を利用します。Active Directory Users and Computers を開き、 Users から Action > New > User を選択します。

user_new.png

ポップアップが表示されるので、ユーザー登録を継続します。今回は John Doe ユーザーを作成します。User logon name に入力した ID が後述する SamAccountName となります。

user_sama.png

完了したら Next をクリックし、パスワードを設定します。今回は検証環境のため、Password never expires を有効にしています。

pass_ldap_user.png

作成したユーザーをクリックし、以下の詳細設定を行います。 Jabber にて LDAP をコンタクトソースとして検索に利用する場合は以下リンクの属性が参照されます。

・ Planning Guide for Cisco Jabber 14.0 - LDAP Prerequisites 

property_general.png

Telephones タブでは電話番号情報を入力することが出来ます。後に行う Unified CM への LDAP Sync では LDAP に設定された各ユーザーの Telephone number, IP phone をもとに Unified CM 内の Primary Extension を自動設定することが可能です。

Property_telephone.png

以上でユーザー設定は完了です。次に登録したユーザーの属性を確認する方法を以下で説明します。

 

登録したユーザーの確認方法

作成した johndoe というアカウントが実際に AD に登録されていることを下記のコマンドで確認します。

PS C:\Users\admin> Get-ADUser -Filter { SamAccountName -eq "johndoe"} -properties * | Format-List

-properties を今回はワイルドカード (asterisk, *) に設定していますが、適宜取得したい属性をカンマ区切りにすることで、必要な属性のみを確認することが出来ます。

image.png

以上で AD の確認は終了です。

 

 

参考資料

Getting Started

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