TelePresence RoomOS ソフトウェア: ログバンドル (log bundle) の取得方法

guanghan · ‎2023-07-25

はじめに
ログバンドルの取得方法
ログバンドルの内容
参考情報

はじめに

本ドキュメントでは、Cisco TelePresence CE (Collaboration Endpoint)と Webex RoomOSソフトウェアで動作する以下 Collaboration Endpointsにおいて、ログバンドルと呼ばれるログのアーカイブファイルを取得する方法について記載します。

Cisco Room シリーズ：Room Kit, Room Kit Plus, Room Kit Pro, Room 55, Room 70, Room 70 Dual, Room Panorama, Roomkit EQ, Room Bar, Room Bar Pro, Room USB等
Cisco Board シリーズ：Webex Board 55S, Webex Board 70S, Webex Board 85S, Board Pro等
Cisco Desk シリーズ：DX80, DX70, Webex Desk, Desk Mini, Desk Pro等
Cisco TelePresence MX シリーズ：MX200 G2, MX300 G2, MX700, MX800, MX800 Dual等
Cisco TelePresence SX シリーズ：SX10, SX20, SX80等

ログバンドルには、イベントログ、コールの記録、設定情報、ステータス情報、などが含まれます。

本ドキュメントは RoomOS 10.8.x 時点の情報を記載しています。CE 9.14.x 以前の取得方法はこちらをご参照ください。

ログバンドルの取得方法

システムログページへアクセス

ログバンドルを取得するために、Web UI でエンドポイントにログインし、Issues and Diagnostics > System Logs タブを選択して System Logs のページにアクセスします。http://<エンドポイントの IP>/web/diagnostics/system-logs から直接アクセスすることもできます。

デバッグの取得

再現性のある問題のログを取得する場合、デバッグレベルのログをログバンドルに含めることができます。特にデバッグが必要ない場合はこの操作は飛ばしてください。

デバッグレベルのログを取得するためには、Extended Loggingで[Start] をクリックし、デバッグを開始します。右側の三角▼矢印よりパケットキャプチャのオプションを選択できます。[Include a limited packet capture] と [Include a full packet capture] が選択できます。

Include a limited packet capture (10 分間): RTP ストリームを含まない
Include a full packet capture (3 分間): RTP ストリームを含む

再現試験を実施後、デバッグを終了するためには [Stop] をクリックしてください。

パケットキャプチャを取得する際、問題の解析のために事前に暗号化の解除が必要な場合があります。暗号化の解除については、CE と RoomOS シリーズ端末の暗号化を解除したパケットキャプチャとログの取得方法をご参照ください。

ログバンドルのダウンロード

デバッグが終了したら、ログバンドルをダウンロードします。ログバンドルをダウンロードするためには、[Download logs...] をクリックします。 [Anonymized logs] は一部情報が匿名化されていますので、 [Full logs(recommended)] のダウンロードを推奨します。

Anonymized logs: 一部情報が匿名化されている
Full logs(recommended): 情報が匿名化されていない

[Full logs(recommended)] をクリックすると、複数のログを含んだログバンドルがダウンロードされます。ログバンドルのフォーマットは、log_bundle-SEP<MACアドレス>-YYYYMMDD-hhmm.tar.gz となります。

[Download logs in legacy format...]はCE 9.14.x 以前のログフォーマットですので、[Download logs....] を推奨します。

ログバンドルの内容

ログバンドルには下記の 3 つのフォルダとコール履歴ファイル、設定ファイルなどがあります。

var (ログ取得時にアクティブだったログ)
config (アーカイブされたログ)
tmp (キャプチャファイル)
call_history.txt: コール履歴
configuration.txt: 設定情報 (xconfig)

コール履歴 (call history) の詳細については、[TC/CE端末のCall Historyについて] もご参照ください。

各フォルダにある主なログは以下の通りです。

var フォルダ
- eventlog フォルダ
  - all.log: 全てのイベント処理
  - application.log: コール関連イベント
  - audio.log: 音声処理イベント
  - vcodec.log: ビデオ処理イベント
config フォルダ
- log.0.tar.gz: アーカイブ
- log.1.tar.gz: アーカイブ
- ...
tmp フォルダ
- extendedlogging.pcap: パケットキャプチャ (extended logging を実施した時のみ)

ログの保存については、[TCシリーズ端末のログ保存について] も合わせてご参照ください。