キャンセル
次の結果を表示 
次の代わりに検索 
もしかして: 
cancel
2621
閲覧回数
1
いいね!
0
コメント
Hiroshi Ishiyama
Cisco Employee
Cisco Employee

はじめに

USB(ユニバーサル・シリアル・バス)は、PCや周辺デバイスの業界標準のインタフェースとして普及しています。弊社のWebカメラ製品(Webex Desk Camera)やヘッドセット(有線モデル)も、USB インタフェースを介してPCと接続して使用します。

USBはPCや周辺デバイスへの給電(充電)の用途でも使用されますが、USB Power Delivery(USB PD)の規格では高出力化が進み、安全性の確保も必要になってきています。
最近の USB-C ケーブル には eMarker という ICチップが内蔵されるようになり、ケーブルの製造者情報や通電容量等の情報が登録され、事故の危険性を低減しています。

本ドキュメントでは、USBテスターを用いて eMarker の登録情報を確認する方法について解説します。

1.USB Testerの操作

USB Testerは、USBケーブルの配線を確認したり、電圧・電流を測定するために使用されます。高機能なUSB Tester の中には、eMarker の登録内容をチェックする機能が付加されています。
ここでは、Fnirsi 社製 FNB58 USB Fast Charge Tester を用いて eMarker 登録内容をチェックする方法を紹介します。

Testerに給電用のMicro USBケーブルを接続して起動させます。Applicaton選択画面でToolBoxを選択します。
EMT1.jpg

ToolBox内の選択画面で、選択画面でUSB-C E-Markerを選択します。
EMT2.jpg

テスターは eMarker を探索する状態になります。下部の被試験用のUSB-C端子にeMarkerを内蔵したケーブルを接続すれば、登録内容を読み取れます。
EMT3.jpg

2.eMarker 登録内容の表示例

USB Testerに eMarker を搭載したケーブルを接続した際の表示例です。

USB PD 100Wのケーブルを接続した場合、Max Vol = 20V、Max Cur = 5A と表示されています。
(20V x 5A = 100W)
EMT4.jpg

USB PD 240Wのケーブルを接続した場合、Max Vol = 50V、Max Cur = 5A と表示されています。
(50V x 5A = 250W)
EMT5.jpg

まとめ

最近のUSBケーブルでは eMarker というICチップ内蔵されるようになり、ケーブルの製造者情報や通電容量等の情報が登録されています。USB給電での事故を低減するためには、信頼できるベンダーのケーブルを使用することが推奨されます。
ケーブルのスペックが不明の場合、USB Testerを利用すれば、eMarker の情報を容易に確認できます。

参考ドキュメント:

USB Power Delivery Specification
USB Power Delivery (USB Developer Days 2019)

Getting Started

検索バーにキーワード、フレーズ、または質問を入力し、お探しのものを見つけましょう

シスコ コミュニティをいち早く使いこなしていただけるよう役立つリンクをまとめました。みなさんのジャーニーがより良いものとなるようお手伝いします