はじめに
MPP (マルチプラットフォーム フォン) のトラブルシューティングでは、パケットキャプチャが有用な場合があります。
本ドキュメントでは、MPP に組み込まれている PC ポートを使ってパケットキャプチャをする方法を説明します。
PC ポートに接続した PC で Wireshark を使用して、パケットをキャプチャします。
この手順は、Cisco IP Phone 7800 シリーズ MPP 、8800 シリーズ MPP に適用できます。
本ドキュメントの内容は 2023 年 6 月時点の情報です。
MPP 及び PC を接続
MPP の背面にあるネットワーク ポートはスイッチに接続し、 PC ポートに Wireshark をインストールした PC を接続します。

PC ポートのポート ミラーリング機能を有効化
MPP のアプリケーションボタン(歯車ボタン) > [ネットワーク設定] > [イーサネット設定] > [ PC ポートミラー]
> オン(On) を選択します。
*無効化にするには [オフ(Off)] を選択します。
Wireshark でパケットをキャプチャ及び保存
1.キャプチャの開始
Wireshark を開き、MPP の背面に接続されている NIC を選択してキャプチャを開始してから事象の再現を実施します。

ウィンドウ上にトラフィックが流れ始めますが、その時点の PC の使用状況によっては、トラフィックは膨大になる場合があります。MPP の MAC アドレスでフィルタを使用することで、MPP に出入りするトラフィックのみが表示されるようになります。

2.キャプチャの停止及びパケットキャプチャの保存
キャプチャを停止をしたら、パケットキャプチャデータを .pcap (もしくは .pcapng ) ファイル形式で保存します。

参考情報
Cisco IP Phone 7800 シリーズ マルチプラットフォーム フォン アドミニストレーション ガイド
Cisco IP Phone からパケット キャプチャを収集する方法