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Timothy McRorie
Cisco Employee
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はじめに

以前から Webex Contact Center (WxCC) の Flow Designer でコールのフロー(スクリプト)を作成することができていますが、デバッグ用のツールがありませんでした。2023年3月31日より Flow Tracing という機能が実装されましたので、運用開始前の段階でフローをテストしたり、運用しているフローで実際にあったコールの詳細を調査したりすることができるようになりました。
 
 
本ドキュメントでは、Flow Tracing の基本的な使い方を紹介します。
 

Flow Tracing のデモ

Flow Tracing を開く方法

Flow Tracing は Flow Designer 配下のツールなので、まずは Flow Designer で Flow を開きます。

1) WxCC 管理画面の Routing Strategy をクリック

1GetImage.png

2) Flows というメニューをクリック

2GetImage.png

3) 新規のフロー(New)を作成するか、既存のフローを選択して開きます。
※ この例では、既存のフローを開きます

Screenshot 2023-04-27 at 12.47.41.png

4) フローが開いてある画面にて左下にある「Debug」をクリックしますと、Flow Tracing モードに切り替わります。

4GetImage.png

5) Flow Tracing モード画面の下半分では、本フローが最後に実行された 100 コール(Interactions)のリストが表示されます。
Time Stamp: フローが実行された時刻
Interaction ID: 各コールに付くユニークな ID 番号
Entry Point: フローを実行した Entry Point
Last Executed Activity: フローの中で最後に実行された Activity 名

5GetImage.png

6) Interaction リストの一番上にある行(Time Stamp が「04/13/2023 13:56:37」)をクリックしますと、そのコールが通った流れが青い線でハイライトされます。このコールは何となく左から右の方へ進んでいることがわかりますが、具体的な詳細は下の枠にあります。

7GetImage.png

 

Flow Tracing で確認できる Activity の詳細


NewPhoneContact という Activity から確認できる詳細:

  • ANI: セキュリティのため ***** としてマスキングされています
  • DNIS: 発信先番号(Webex Contact Center の着信番号)

Screenshot 2023-04-28 at 17.09.37.png

 

Menu という Activity から確認できる詳細:

  • OptionEntered: IVR メニューで入力された DTMF 番号(1桁)

8GetImage.png

 

Collect Digits という Activity から確認できる詳細:

  • Encrypted Activity Output: IVR メニューで入力された DTMF 番号(2桁以上)ですが、セキュリティのため ***** としてマスキングされています

9GetImage.png

Queue Contact という Activity から確認できる詳細:

  • 該当する Queue で利用されているスキルの詳細
  • 該当する Queue の ID 番号

10GetImage.png

Advanced Queue Info という Activity から確認できる詳細:

  • Advanced Queue Info の Activity が取得できた Queue 情報

11GetImage.png

Set Variable という Activity から確認できる詳細:

  • Set Variable の Activity で保存された変数とその値

12GetImage.png

 

Play Message という Activity から確認できる詳細:

  • prompts: この Activity で再生された音声ファイル(この例のように、TTS を利用した場合、こちらが空白となります)
  • promptsTts: この Activity で TTS を利用した場合の、再生された音声ファイルと TTS の文字列
  • その他:TTS の設定(Google Connector の ID、Speaking Rate など)

13GetImage.png

 

Condition という Activity から確認できる詳細:

  • Expression: Condition の Activity で利用されている if ロジック
    ※ if の True / False 結果が出ませんが、上半分の枠で表示されているフローの青い線を見ることで、True のパスを通っているか、False のパスを通っているか、確認できます

14GetImage.png

ContactEnded という Event から確認できる詳細:

  • PhoneContactEnded の Activity なので、WxCC から見ると、相手端末がコールを切断したと判断できます

15GetImage.png

 ※ ContactEnded の代わりに AgentAnswered や AgentDisconnected という Event が表示される可能性があります。今回の例では、Agent に転送される前に、Queue で待っている間に相手端末がコールを切断しているため、 AgentAnswered や AgentDisconnected の Event が実行されていません。

 

参考情報

Flow Tracing
Flow で使用できる各 Activity の詳細

Getting Started

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