2024 年 07 月 24 日 (初版)
TAC SR Collection |
主な問題 |
IP Phone ベースの録音機能を使用する環境で、ネットワーク切断等で通話保護モードに入ったコールにおいて、「Maximum Call Duration Timer (最長通話時間) 」に設定した時間が経過しても、Cisco Unified Communication Manager (Unified CM) から録音サーバへ SIP Re-Invite メッセージを送信し続けている事象が発生しています。
通話保護モードに関しては、以下の記事をご参考ください。 (ご参考)Unified CM の通話保護 (Call Preservation) 機能 https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3948223
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原因 |
通話保護モードに入ったコールの場合、発信および受信側とのシグナリングセッションが切れており、Unified CM 側でコールの終了が判断できないため、録音サーバに対して Re-Invite メッセージを継続送信しています。こちらは実装通りの動作であります。
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解決策 |
本事象を回避するために、機能拡張リクエスト CSCuv07653 (CSCuv29131) が登録されて、サービスパラメータ「SIP Call Preservation Expires Timer」が追加されました。本パラメータを設定することにより、通話保護モードに入ったコールの最長時間を制限することができ、Unified CM から録音サーバへ Re-Invite メッセージを永遠に送信し続けることを回避できます。
「SIP Call Preservation Expires Timer」設定: Cisco Unified CM Administration > System > Service Parameter で、Unified CM ノードとCisco CallManager を選択して、本パラメータを設定してください。デフォルト値は 0 で、無制限を意味しています。最大値は 86400 秒となります。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。