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JapanTAC_CSC
Level 8
Level 8

ECMP・LAG 構成の環境で、トラフィックが偏る動作について説明させて頂きます。

例えば、トラフィックを LAG Group 1 と LAG Group 2 に対して 、ECMP(Equal Cost Multi Path) で負荷分散しているとき、LAG Group 内での負荷分散の方式に simple を選択すると、LAG Group 内でトラフィックに偏りが発生することがあります。

これは、ECMP で使用するフロー毎のハッシュ値の計算方法と、LAG の負荷分散のためのハッシュ値の計算方法がおなじであること、また、ハッシュ値とトラフィックのパスを決める方法が同じ(simple)であることが原因です。

StarOS では、フロー毎に負荷分散を行っており、フローのハッシュ値に対して、パス(ポート)をマップしています。

以下は、ECMP で LAG Group 1 か 2 (Index 10 と 20) が選択され、LAG Group 1 には4つのポート (Index が 0,1,2,3) が含まれる場合のマッピングを示したものです。

Hash Index (ECMP) Index (simple)
0 10 0
1 11 1
2 10 2
3 11 3
4 10 0
5 11 1
6 10 2
7 11 3
: : :
x 10 0 or 2

これは、"link-aggregation distribution simple" を設定している場合に起こります。distribution の方法を変更することで回避可能です。

例えば、rotate (default) だと、LAG port の Index をローテートしながらマップするため、問題は発生しません。

Hash Index (ECMP) Index (rotate)
0 10 0
1 11 1
2 10 2
3 11 3
4 10 1
5 11 2
6 10 3
7 11 0

 

また、ECMP のパスや LAG を組んでいるポートの数によっても、問題は起こりません。 

なお、この動作は、将来変更される可能性がございますので、CCO 上のドキュメントをご確認下さい。

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