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Yasuaki Nambu
Cisco Employee
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はじめに

StarOS では clear subscribers コマンドのオプションを利用して特定条件のサブスクライバのみを切断することができます。今回は max-subscribers , non-volte-call, auto-delete オプションを利用した際の詳細動作について解説します。

  

 

1. clear subscribers all max-subscribers

max-subscribers コマンドでは切断するサブスクライバの最大数を指定することができます。このオプションを使用した場合、サブスクライバの CALLID を基準として切断するサブスクライバが選定されます。

下図は4サブスクライバが接続された状態で、"max-subscriber 2” を指定した場合の結果です。 "show subscribers" コマンドで出力結果からサブスクライバが CALLID でソートされていることが確認できます。"max-subscriber 2” を指定し切断を行った場合、 StarOS は CALLID の若番から2つを選定して切断処理が行われる動作となります。

 

2017y10m27d_180229704.jpg

 

  

2. clear subscribers all non-volte-call

non-volte-call オプションでは volte 呼を保持(通話中)していないサブスクライバのみを選定して切断を行います。volte 呼を保持しているか否かの判断は dedicated bearer が特定 QCI で張られているか否かで判断しています。

※ 特定 QCI の指定は以下で設定できます。通常 QCI 1が volte サービス向けに設定されています。

apn <ims-apn>
  qci 1 ims-media

下図は2つのサブスクライバが接続されており、その内一つのサブスクライバが  volte 呼を保持(QCI 1の dedicated bearer を保持)している状態で non-volte-call オプションを利用した出力例です。CALLID 17d7d222は QCI 1の dedicated bearer を保持しているので切断されません。

2017y10m27d_180257746.jpg

 

  

3. clear subscribers all non-volte-call auto-delete

"non-volte-call auto-delete" オプションを使用した場合、volte 呼が切断(通話終了)されたタイミングでサブスクライバを切断することができます。つまり、 QCI 1の dedicated bearer が切断されると同時にサブスクライバが切断される事になります。

下図は一つのサブスクライバが default bearer と QCI 1 の dedicated bearer を保持している状態で"non-volte-call auto-delete" オプションを利用した出力例です。コマンド実行時には dedicated bearer を保持している状態となるため切断は行われませんが auto delete の項目が No から Yes に変わっている事が確認できます。

2017y10m27d_180314945.jpg また、下図の通り、この状態で dedicated bearer を切断すると、default bearer も含めてこのサブスクライバは自動的に切断されます。

2017y10m27d_180330875.jpg

 

 

4. clear subscribers all non-volte-call auto-delete max-subscribers

最後に3つのオプションを併用した場合の動作について解説していきます。このオプションの指定方法は max-subscribers で指定した数以上のサブスクライバに対して auto delete を Yes とすることがあります。

下図は10サブスクライバ(12345678900001~123456789000010)が接続されており、3サブスクライバ(123456789000002, 123456789000004, 123456789000009)が default bearer のみで接続しています。この状態から、”non-volte auto-delete max-subscribers 2"を利用した場合の出力例です。

※出力例は便宜上 Auto-Delete の項目を追記しております。

このオプションを指定した場合、 StarOS は 昇順にソートされた CALLID の若番から volte 呼を保持しないサブスクライバ を max-subscribers に指定した数まで検索し切断を行います。その間、同時に volte 呼を保持するサブスクライバに対しては auto-delete を Yes に変更します。下図の例では2つ目の volte 呼を保持しないサブスクライバ(123456789000004)まで検索が行われ切断処理が行われると同時にその間の volte 呼を保持するサブスクライバに対して auto-delete を Yes に変えています。 volte 呼を保持しないサブスクライバが CALLID でソートした場合にどの位置にあるかによって auto-delete に選定されるサブスクライバの数が変動する動作となります。

2017y10m27d_180342130.jpg

 

 
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