2020年 10月15日 (初版)
| TAC SR Collection |
| 主な問題 |
IOS-XR 64bit (eXR) が動作しているASR9000 シリーズルータにおいて、リンクダウン等で
本来 BFD down が発生するタイミングにおいて %L2-BFD-4-ASYNC_DETECT_TIMER_FAULTY_EXPIRY が検知され
BFD down までの時間が 2倍になってしまう問題が報告されています。
BFD では detect timer の cross check をしており、jitter/遅延等によって BFD control packet が
detect timer の expire ぎりぎりで受信された場合、それを faulty expiry として扱い、detect timer をリセットし、再度開始するという実装になっています。
本件の不具合では、そのような状況ではないにもかかわらず、散発的に faulty expiry を誤検知するという問題になります。
発生時のログの出力例:
LC/0/0/CPU0:Aug 25 14:35:02.941 JST: bfd_agent[153]: %L2-BFD-4-ASYNC_DETECT_TIMER_FAULTY_EXPIRY : BFD Async Detect timer expired to neighbor 192.0.2.1 on interface Bundle-Ether100.100 even when async pkt received within timer duration, timer_duration=2997000 us, 2996500 us elapsed since last async pkt received
# 本来は上記のタイミングで BFD down となるはずが、faulty expiry が検知されているため、BFD detect timer が reset
- snip -
LC/0/0/CPU0:Aug 25 14:35:03.777 JST: bfd_agent[153]: %L2-BFD-6-SESSION_STATE_DOWN : BFD session to neighbor 192.0.2.1 on interface Bundle-Ether100.100 has gone down. Reason: Control timer expired
RP/0/RP1/CPU0:Aug 25 14:35:03.763 JST: bgp[1047]: %ROUTING-BGP-5-NBR_NSR_DISABLED_STANDBY : NSR disabled on neighbor 192.0.2.1 on standby RP due to BFD (Bidirectional forwarding detection) session down (VRF: TEST)
# reset された BFD detect timer が改めて expire し、down となる
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| 原因 |
本問題は、CSCvv95542 として報告されており、修正後は faulty expire の check を行わないように実装変更されています。
CSCvv95542 %L2-BFD-4-ASYNC_DETECT_TIMER_FAULTY_EXPIRY happen for BLB session at link down
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| 解決策 |
この問題の回避策はありません。
問題の解決には CSCvv95542 の修正されたバージョンを使用する必要があります。
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備考
本不具合は、Bug Search Tool でも確認できます。
各製品の TAC SR Collection の一覧は、よくある質問と解決方法 (TAC SR Collection) から確認できます。
