はじめに
本ドキュメントは、Intersight に登録されたHXノードの HCL チェック機能の結果が「Not Listed」と表示される際の確認ポイントについて記載しております。
"Not Listed" と表示される原因について
Not Listed (日本語表記「リスト表示なし」) は、Intersight に登録されたサーバ等のターゲットと、Cisco側で保持しているHCL(互換性)情報をチェックした際に、サーバファームウェア、OS、ドライバと互換性が無いと判断された際に表示されます。以下の3つの観点で、順にチェックされます。
(1) Server Firmware Compliance (サーバファームウェアに互換性はあるか)
(2) Server Software Compliance (OSと(1)のファームウェアに互換性があるか)
(3) Adapter Compliance (アダプタの種類とそのドライバが(1)サーバファームウェアや(2)OSと互換性があるか)
以下に、(2) 及び (3) にて "Not Listed" が発生した例を挙げます。
[例1: OSの互換性が無い]
[例2: アダプタドライバの互換性が無い]
チェックすべきポイント
問題を解消するためには、以下のようなアクションを取ります。
[例1]は、HXDPバージョンに則した「Cisco HyperFlex Software Requirements and Recommendations」を確認し、お使いのHXDPバージョンやHXノードの種類、スタンダード(FI管理) or Edge にてESXiのバージョンがサポートされているかを確認します。この例では、HXDP 5.0(2e), ESXi 7.0U2, UCS f/w 4.2(2g) という組み合わせで使用しており、HXDPとESXiバージョンの互換性は問題ない一方、HXDPと UCS f/w の互換性は無いという状況でした。
[例2]では、まずは「推奨されるドライバの取得」リンクをクリックし、正しいバージョンを確認します。
この例では、FI管理のHX220cM6S, f/w 4.2(3h), VMware ESXi 7.0U3 の組み合わせで Not Listed となったため、その情報をまずは HCL tool に入力し、出力された結果において、左ペインで不要なコンポーネント、バージョンのチェックを見易くするために外します。今回、f/w=4.2(3h)で mLOM である UCSC-MLOM-C25Q-04 (VIC 1457) と LOM X550-T2 のドライババージョンが問題となっており、VIC に関しては、HCL tool の結果も同じと判断できます。LOM X550-T2 については本日(2024/7/8)現在、Tool にて項目が無いので、後日、項目を加えるようにリクエストする予定です。
注意すべき点
Cisco HyperFlex Software Requirements and Recommendations に掲載の情報と、HCL tool での確認結果が異なっている場合がありますが、基本的には前者を正としてください。前者の情報が先にアップデートされ、後者は暫くすると前者に同期する形でアップデートされるため、タイムラグが発生します。暫く時間を置いても "Not Listed" が解消されない場合は、TACへSRをオープンする形でご連絡ください。
参考情報
Cisco HyperFlex Software Requirements and Recommendations
HCL tool