MegaRAIDを交換すると、RAIDの設定もコントローラ上から消えてしまいます。
以下の方法で、RAIDの設定をリストアすることにより、以前と同様にディスクを認識することができます。
1. MegaRAIDの交換後、起動前に全てのHDDを抜く
MegaRAIDを交換後、起動前に全てのHDDをシャーシから抜きます。この際にどのスロットにどのHDDを挿入していたかが分かる様に、HDDにラべリング等を実施して元のスロットに確実に戻せるようにします。
2. MegaRAIDのfirmwareを交換前のversionと合わせる
Host Upgrade Utilityを用いて、MegaRAIDのfirmwareを交換前のversionと合わせます。
3. HDDの搭載
firmwareを交換前のversionと合わせた後、一旦サーバの電源をoffにしてから交換前と同じスロットの位置にHDDをサーバに搭載します。
4. Quiet Bootの無効
Quiet Bootが有効になっている場合は、以下のドキュメントに従い、Quiet Bootを無効にしてください。
※ CIMC 1.2(1)以降ではQuiet Boot 自体が削除されておりますので、本手順をスキップしてください。
[How to Disable Quiet Boot For CIMC Firmware Earlier Than Release 1.2(1)]
http://www.cisco.com/en/US/partner/docs/unified_computing/ucs/c/hw/C250M1/install/RAID.html#wp1014368
5. HDDからRAID設定のインポート
5-1:
Quiet Bootを無効にしてサーバを起動すると、しばらくしてから以下のような画面になります。
このタイミングで、「F」を押下してください。
※MegaRAID 9266等、最近のRAID Controllerでは自動的に設定がインポートされるため、この画面にはなりません。ステップ5-3までスキップしてください。

5-2:
以下のメッセージが出てから「F」を押下しても、設定はインポートされません。
また、前段階で「F」を適切なタイミングで押下していても、このメッセージは出力されるので、
この段階では、設定がインポートできたのかどうか判りません。
何かキーを押下し、次に進みます。

5-3:
インポートが正常に行われていれば、画面が切り替わったときに、以下のように
"1 Virtual Drive(s) found"と表示され、ディスク一覧にVitrual Driveが表示されます。
これでサーバは、交換前と同様に起動するようになります。

「F」を押下するタイミングが遅く、設定のインポートに失敗している場合は、
以下のように"0 Virtual Drive(s) found"となります。
この場合は、Ctrl+Alt+Delでサーバを再起動して"5-1"へ戻り、再度RAIDの設定をインポートしてください。

6. BIOS から boot order を変更
ディスクを外した状態で一旦ブートしているため、ブートデバイスのブート順番が変更になっており、正しいブートディスクからブートしない可能性があります。
このため、ブート中に [F2] を押して BIOS 設定画面に入り、Boot Options から適切なブートデバイスの順番に変更して下さい。
