2013-06-14 04:15 PM 2017-08-30 07:00 AM 更新
このドキュメントは英語版(バージョン8)を日本語訳したものです。現状に沿うよう注釈等を入れての翻訳ですので、最新の内容は英語版をご参照ください。
ルシエン・アブラモフは、Cisco Technical Assistance Center のカスタマー サポート エンジニアです。現在、Cisco Nexus 5000 および 2000 シリーズの顧客をサポートするデータセンター スイッチング チームで働いています。以前は、ネットワーク管理チームのテクニカル リーダーでした。ルシエンは、Ecole des Mines d'Ales でゼネラル エンジニアリングの学士号とコンピュータ サイエンスの修士号を取得しました。ルーティングとスイッチングの CCIE #19945、CCDP、DCNIS、および VCP #66183 などの認定資格も取得しています。
このドキュメントでは、Nexus 2000 および 5000 シリーズ:構成とトラブルシューティングというテーマで開催された「エキスパートに質問」Web キャストのライブ セッションで尋ねられた質問に対する回答を提供しています。
一連の「エキスパートに質問」セッション(日本語)については、シスコ サポート コミュニティの [エキスパートに質問] セクションを参照してください。
このライブ Web キャストの完全なレコーディングは以下から視聴できます。
A. 良い質問ですね。ご存知のように、Nexus 5000 シリーズのピア間の通信には CFS プロトコルが使用されています。現在のソフトウェアでは、設定の同期をサポートしていません。ただし、近日中にリリースされる次のソフトウェアには config sync と呼ばれる機能があり、互いの設定や変更点をすべて複製する必要がなくなります。
注) Cisco NX-OS リリース 5.0(2)N1(1) 以降で config sync はサポートしています。
A. 一般には、不一致は生じません。 vPC ロール プライオリティに基づいて選択が行われます。ロール選択される結果により、プライマリおよびセカンダリの不一致が発生し得ます。vPC に障害が発生した場合、プライマリへの接続を失うと、セカンダリが代わってプライマリ ロールを引き継ぎ、vPC セカンダリがプライマリとして動作していることを通知します。
A. はい。Nexus 5010 では、最初の 8 ポートで速度を 1 ギガビットに設定できます。Nexus 5020 では、最初の 16 ポートで設定できます。コマンドは speed 1000 です。最初のインターフェイスが、スピードの設定に使用できるインターフェイスです。
A. 新しいファブリック エクステンダを入手して直接接続すると、 設定の再適用が必要な場合があるため、設定を保存することをお勧めします。FEX 番号は定義されますが、ポートの他の設定は引き続き行う必要があります。
A. はい。すべてのポートを 10 ギガビットの速度で使用できます。
A. デフォルトでは有効になっていないため、ジャンボ フレームのセクションのスライドで説明した方法に従って、Nexus 5000 シリーズのフレームを有効にしてください。
A. L3 機能はまだリリースされていないため、ここではご説明できません。担当のシスコ アカウント チームにご相談ください。とても良い質問です。現時点で、Nexus 5000 シリーズは純粋なレイヤ 2 のスイッチです。今後、レイヤ 3 機能を提供するモジュールが追加される予定です(理解不可能)。サポートを予定しているすべての機能の詳細を今日お伝えすることはできません。ルーティング プロトコルがサポートされる予定です。いくつかのレイヤ 3 機能もサポートされます。すべての詳細な情報については、今後のエキスパートに質問イベントでお伝えしたいと思います。
注) Nexus5548 シリーズスイッチでは、レイヤ3ドーターカードを使用することにより、上記の L3 機能が提供されます。 Nexus5596シリーズスイッチでは、レイヤ3モジュールを使用することにより、上記の L3 機能が提供されます。
A. Ethanalyzer ではなく、SPAN を使用する必要があります。Ethanalyzer は Nexus 5000 スイッチのコントロールプレーン(CPU) 宛に直接送信されるトラフィックに使用されることを忘れないでください。
A. SFP 互換性ガイドがあります。10 ギガビットの場合、SR および LR の SFP 10 ギガビットをサポートしています。シスコは Twinax ケーブル(1、3、5 m)をサポートしています。これらの Twinax ケーブルはすべて入手可能です。また、SFP である FET(ファブリック エクステンダ)もサポートしています。FET とは、ファブリック エクステンダのことです。これらの FET は 10 ギガビット用です。1 ギガビット用には GLCT を使用できます。必ずシスコの SFP を使用してください。そのようにしないと、"unsupported SFP(サポートされていない SFP です)" というメッセージが表示されます。
注) 最新の NX-OS では、7m,10m の active twinax ケーブルもサポートしています。詳細についてはデータシートを参照下さい。
A. 現時点で、RSPAN はサポートされていません。ERSPAN はサポートされていますが、RSPAN のサポートはまだ準備中です。
注) NX-OS 5.1(3)N1(1) 以降のソフトウェアで ERSPAN はサポートされました。
A. 10 ギガビット以上を必要とする場合は、可能なら Nexus 7000 シリーズをペアで使用してください。可能でない場合は、Catalyst 6000 シリーズを VSS と組み合わせて使用してください。大規模なデータセンターの展開では、これらの構成が最初に想定されますが、目的の設計に応じて Catalyst 4500 シリーズなど他のスイッチも使用できます。
A. Nexus の変更が必要な場合もありますが、L3 に対応するためではありません。新しいハードウェアが発表される予定です。
注) Nexus5548/5596 シリーズスイッチへ L3 ドーター カード/L3 モジュールを追加し、別途ライセンスをインストールすることで、L3 機能をご利用頂くことができます。
A. いいえ、影響はありません。MTU を設定できます。すべてのトラフィックは、ハードウェア スイッチで切り替えられます。
A. Ethanalyzer ではなく、SPAN を使用する必要があります。Ethanalyzer は Nexus 5000 シリーズのコントロールプレーン(CPU) に直接送信されるトラフィックために使用することを忘れないでください。
A. もちろん使用できます。Nexus 6500 シリーズで VSS を実行する場合、展開は次のようになります。VSS1=====VSS2 \ / \ / <---- ポート チャネル \ / Nexus 5000 | | FEX | ホスト。VSS システムは 1 つのスイッチとして動作するため、Nexus 5000 シリーズから Nexus 6500 シリーズへのポート チャネルを作成する必要があります。この方法により、Nexus 6500 シリーズのいずれかのシャーシに障害が発生しても、残りの Nexus 6500 シリーズによる接続を維持できます。
A. これからリリースされる Nexus 5548 は、現行の FEX モデルをすべてサポートします。ビジネス ユニットによると、Nexus 5548 および Nexus 5596 は最大 16 台(これまでは 12 台)の FEX ユニットをサポートできます。http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/switches/ps9441/ps9670/qa_c67-618605
注) 2013年6月現在、FEX は Nexus 5548 および Nexus 5596 へ最大24台接続可能です。
A. データセンター環境用に設計された Cisco Nexus 5000 シリーズは、一貫した低遅延のイーサネット ソリューションを可能にするカットスルー テクノロジーが採用されています。前面から背面へ冷却するデザインで、データ ポートも背面にあるため、サーバの近くに設置してケーブル配線を短くシンプルにまとめることができます。また、ホットプラグ可能な冗長電源とファン モジュールを備えているため、保守にも優れています。さらに、データセンター クラスの Cisco® NX-OS ソフトウェアを採用し、高い信頼性を実現します。
A. Nexus 5000 シリーズ用のリリース 4.2 のコードは、公開されてからすでに数ヵ月経過しています。次のリリースは 5.0(Eaglehawk)で、リリースは 2010 年 11 月を予定しています。
A. リモート オフィスやテレワーカーの環境では、一般的に動的なスポーク間接続が必要ないため、EZVPN または DMVPN が有効です。そこでの違いは、VPN レイヤでオーバーレイ ルーティングするか、EZVPN のようにシンプルに保つかです。これは、実際は特定の展開要件によって決定されます。
A. 現在、L3 エンジンに関する詳細情報は持ち合わせていません。Nexus 5548 および 5596 の L3 エンジンは、それぞれ別の場所に設置されています。Nexus 5548 の場合、L3 エンジンはスーパーバイザ上にあります(ファンとパワー ユニットを取り外し、カードを挿入する必要があります)。Nexus 5596 の場合、GEM スロットのモジュール カードになっています。
注) L3 エンジンのライセンスについては、以下の URL をご参照下さい。
A. LACP とは、リンク アグリゲーション コントロール プロトコルの略です。これは、EtherChannel および PortChannel を 2 台のデバイス間でネゴシエートするためのスマートな方法です。他の側でチャネリングが設定されていないことを検出できるため、channel-mode on よりも安全です。
A. 2 台の Nexus 5000 シリーズで同じコードを実行する必要があります。ピアと一致する NX-OS へのアップグレード/ダウングレードが必要な場合もあります。VPC の設定を除き、本番用 Nexus と同じ設定で交換用 Nexus を設定します。ネットワークに接続したら、VPC を設定します。VPC の実行中に設定の不一致が発生すると、ポートがシャットダウンします。
A. 複数の VPC メンバ リンクを使用して、複数のデバイスを 2 台の Nexus 5000 シリーズに接続できます。ただし、VPC ピア リンクは 1 つしか使用できません。
A. トポロジの観点では、類似しています。Nexus 5000 シリーズが NX-OS を使用するのに対し、UCS 6100 および 2100 シリーズは UCS CAM/SAM(GUI)により設定されるため、実際のコマンドは異なります。
A. Nexus 5000 シリーズ上で vPC を設定し、Nexus 5000 または 7000 シリーズの別のペアと連携させることができます。ただし、これは双方向 vPC と呼ばれます。2 つのレイヤを持つ vPC はまだサポートされていませんが、現在開発中です。シスコはこれが望ましい機能であることを理解しています。
A. QoS の設定に関する次のサイトを確認してください。http://www.cisco.com/en/US/partner/docs/switches/datacenter/nexus5000/sw/qos/Cisco_Nexus_5000_Series_NX-OS_Quality_of_Service_Configuration_Guide_chapter3.html 今後の機能に関する詳細については、担当のシスコ アカウント チームにご相談ください。
A. Cisco Nexus 5000 シリーズは、単一の「スーパーバイザ」ISSU アーキテクチャをサポートし、データ プレーン転送を保ちつつ、オペレーティング システム全体のステートフル リスタートを実行します。重要なプロセスは保護メモリ領域で実行され、他のプロセスやカーネルから独立しています。これにより、細分化されたサービスの分離と障害封じ込めが実現されるため、モジュラ式のパッチ適用とアップグレード、および短時間での再起動が可能になります。Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチおよび Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ用の Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 4.2(1) N1(1) の詳細については、次のサイトを確認してください。http://www.cisco.com/en/US/partner/prod/collateral/switches/ps9441/ps96 /product_bulletin_c25-620447_ps9670_Products_Bulletin.html
A. ホスト インターフェイスをネットワーク インターフェイスにマッピングするように FEX ピニングを設定できます。この設定により、リンクが使用されていないことを動的に検出できるわけではありません。したがって、ご質問の機能よりも手作業が多くなります。後から設定して、ピニングされたインターフェイスを再割り当てできます。
A. Ethanalyzer は、入力と出力の両方をキャプチャできます。
A. vPC に接続する際に、Nexus 1000v の vPC ホスト モードを調べる必要があります。http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/datacenter/nexus1000/sw/4_0/interface/configuration/guide/if_5portchannel.html#wp1235649
A. Nexus の低損失イーサネット機能により、Nexus はポーズ フレームを送信者に送信して、トラフィック送信のタイミングを遅らせることができます。
A. 遅延を 3.2 マイクロ秒まで低減できます。トランシーバ遅延は変動します。次のデータシートの表 3 を参照してください。http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/nexus5000/index.html。
A. Nexus のクラス スイッチは、ロスレスの 10 ギガビット データセンター環境のために設計されています。最適なコアは、Nexus 7000 シリーズです。Nexus 5000 シリーズは、1 ギガビットまたは 10 ギガビットの速度でどのようなコア スイッチとも連動します。
A. 第 2 世代 Nexus 5000 シリーズである Nexus 5548/5596 のリリースにより、DSCP マーキングが使用可能になります。http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/switches/ps9441/ps9670/qa_c67-618605_ps9670_Products_Q_and_A_Item.html
A. 現在はサポートされていませんが、5 m よりも長い Twinax を求めるお客様のご要望があるため、可能性と認定を検討中です。
注) Active Twinax ケーブル(7m,10m) をサポートしております。
A. Nexus 5000 および 2000 シリーズの設定ガイドは次のとおりです。http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/datacenter/nexus5000/sw/configuration/guide/cli/CLIConfigurationGuide.html
A. 現行世代の Nexus 5000 シリーズで Netflow をサポートする予定はありません。L2 フロー データを収集するには、対応するアップストリーム デバイスを用意し、それに応じた設計をする必要があります。
A. お客様の設計が L2 コアに対応している限り、Nexus 5000 シリーズを L2 スイッチとして使用できます。
A. はい、実行できます。このようなセットアップでは、各 6500 シリーズが Nexus 5000 シリーズ上に vPC のポート チャネルを保有する必要があります。
A. 担当のシスコ アカウント チームから詳細な情報を入手できます。ドキュメントは準備中ですが、コマンドはすでに定義されています。詳細については担当のシステム エンジニア(SE)にお問い合わせください。
注) Nexus5500 シリーズスイッチの情報については、以下のURLをご参照下さい。
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/nexus5000/index.html
A. はい。再度視聴したり、ダウンロードしたりできます。シスコ サポート コミュニティから入手可能になります。https://supportforums.cisco.com
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps2706/ps4452/tsd_products_support_model_home.html
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