■作業前
【パーツ手配時の注意点】
- TPMの手配について
TPMを搭載しているか否かを以下の記事を参照に確認し、必要であれば手配します。
https://supportforums.cisco.com/ja/document/13141341
- ChassisのPIDの選定について
C240M4には以下の4つのシャーシタイプがありますので、適切なPIDをオーダーします。
マザーボードとシャーシがセットで届きます。シャーシからマザーボードを取り外さず、そのままシャーシごとマザーボードを交換します。
Chassis (PID)
|
Description
|
UCSC-C240-M4L=
|
UCS C240 M4 LFF 12 HD w/o CPU,mem,HD,PCIe,PS,rail w/expdr
|
UCSC-C240-M4S2=
|
UCS C240 M4 SFF 16 HD w/o CPU,mem,HD,PCIe,PS,rail w/expndr
|
UCSC-C240-M4S=
|
UCS C240 M4 SFF 8 HD w/o expdr,CPU,mem,HD,PCIe,PS,railkt
|
UCSC-C240-M4SX=
|
UCS C240 M4 SFF 24 HD w/o CPU,mem,HD,PCIe,PS,rail w/expndr
|

- CPU交換に必要なツールの選定について
CPUを載せ替えるため、以下のツールをオーダーします。
– Heat sink cleaning kit (PID: UCSX-HSCK=)
– Thermal grease kit (PID: UCS-CPU-GREASE3= [白いキャップ])
[作業前確認]
- FE作業
1. CIMCの[Server]タブで[Faults and Logs]メニューを選択し、右画面の[Fault Summary]を確認して、発生しているFaultを確認します。こちらのFaultについては後に確認しますので念のためメモしておいて下さい。

[作業手順]
- お客様作業 (FE 作業前)
1. 該当サーバのOSをシャットダウンし、電源をoffにします。
2. 作業対象特定のために、以下のメニューでLocator LEDを点灯してください。

3. CIMC の設定を必要に応じて下記ページご参照の上バックアップを取得します。
- CIMCの設定のバックアップとリストア方法
https://supportforums.cisco.com/ja/document/11937806
4. CIMC の画面から、[Admin] タブ配下にある [Network] から以下の情報を
控えていただき、作業員にお伝えいただきます。
<確認項目>
NIC mode:
CIMC IP:
Prefix/Subnet:
Gateway:
NIC redundancy:
Port Properties:
VLAN Properties:
- FE 作業
1. 取り外す電源ケーブル, その他のケーブル(ネットワーク, FC, Twinax 等)を、作業後に確実に戻せるよう、ラベリングします。
2. サーバ電源が off であることを確認し、電源ケーブルと必要であればその他のケーブルをサーバから抜きます。
3. サーバ前面の左右のラッチを開き、スライドレールに沿ってサーバをラックの前面に引き出します。

4. 以下の図を参考にロックを開放し、そのままラッチを引き上げ、サーバのトップカバーを外します。

5 . 交換対象の筐体に装着されている下記の FRU を外し、同じように交換筐体に載せ替えます。
(FRUの有無は構成に依存するため、要確認)。
- PSU
- HDD/SSD
- PCIe Risers (交換用シャーシに搭載されている場合は載せ替えせずに装着されているPCIeカードを載せ替えること)
- Cisco Modular RAID Controller Card
- Supercap Power Module (SCPM) or RAID Backup
- mLOM Card
- Internal SD Card
- Internal USB Flash Drive
- Software RAID 5 Key Module
- DIMM
- Heatsinks and CPUs
- Trusted Platform Module (載せ替え不可。交換用TPMを交換用シャーシに搭載する。)
各コンポーネントの交換手順についての詳細は、以下の記事を参照してください。
[UCS C] C240M4 各コンポーネントの交換手順まとめ
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12700626
6. 備品機器の天板を外し、ステップ5にて外した FRU を装着します。
7. 備品機器に天板を戻します。
8. FRU 装着完了の備品機器をラックにラッキングします。
9. 電源コード以外のケーブルをラベリング通りに戻します。
10. 電源コードを Power Supply にしっかり装着します。
11. 電源ボタンを押し、機器を起動します。
12. BIOS 画面に入り、サーバの時間をUTC(日本時間 - 9時間)で設定します。
時間の設定方法については、下記の弊社資料をご参照ください。
- [UCS] UCS C-Series サーバーの BIOS 設定方法について
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12388141
13. CIMC の設定画面にて、お客様作業ステップ3にて確認済の下記の情報をお客様から頂き、それぞれの項目を再設定します。
<設定項目>
NIC mode:
CIMC IP:
Prefix/Subnet:
Gateway:
NIC redundancy:
Port Properties:
CIMC の初期設定については、下記の弊社資料をご参照ください。
- [UCS] UCS C-Series サーバーのCIMC初期設定方法について
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12397276
14. CIMC へのアクセスが可能であることを確認します。
15. CIMC の画面にて、ハードウェアの異常が無いことを確認します。
16. 下記のページを参照の上、CIMC および BIOS のバージョン合わせを実施します。
- Host Upgrade Utilityを使用したFirmwareのアップグレード
-- CIMC 2.X
https://supportforums.cisco.com/ja/document/12526021
■作業後
- お客様作業 (FE 作業後)
1. CIMC の設定を必要に応じて下記ページご参照のうえ、バックアップからリストアします。
- CIMCの設定のバックアップとリストア方法
https://supportforums.cisco.com/ja/document/11937806
2. OS が正常に起動することを確認します。なお、マザーボードを交換後、
オンボード NIC の MAC address が変わるため、ご利用の OS によって
ネットワークインターフェイスの再設定を行う必要がございます。
詳しい設定手順は各 OS ベンダーが提供している文書をご参照ください。
[参考資料]
- Cisco UCS C240 M4 サーバのイン ストールおよびサービス ガイド http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/docs/UCS/UCSC-RackServers/UCSC-RackServers/ICG/009/C240M4.html