本ドキュメントでは、Intersight に登録され Server Profile が適用されている UCS C220M5/C240M5 の VIC (PCIe) の交換手順について説明いたします。
[交換対象パーツ]
- UCSC-PCIE-C100-04:Cisco VIC 1495 PCIe デュアルポート40/100G QSFP28
- UCSC-PCIE-C40Q-03:Cisco VIC 1385 デュアルポート 40 Gb QSFP+ CNA w/RDMA
- UCSC-PCIE-C25Q-04:Cisco VIC 1455 VIC PCIE –クワッドポート 10/25G SFP28
[作業前確認]
- FE 作業
- CIMC の [シャーシ] タブで [障害とログ] メニューを選択し、右画面の [障害の概要] を確認して、Fault の有無を確認します。
こちらのFaultについては後ほど確認するため、念のためメモしておいて下さい。

- [インベントリ] メニューを選択し、右画面の [PCIアダプタ] で対象のVIC の Firmware バージョンを確認します。
※ハージョンを確認するには、サーバを起動しておく必要があります。

[作業手順]
事前に Intersight で Server Profile の割り当て解除をすることなく、交換作業は可能になっています。
- お客様作業 (FE 作業前)
- 該当サーバのOSをシャットダウンし、電源をoffにします。
- 作業対象特定のために、CIMCの以下のメニューでLocator LEDを点灯してください。

- FE 作業
- 交換対象の VIC の位置(スロット)を確認します。
[C220M5]

[C240M5]

- 作業対象サーバに接続されている電源ケーブルにラベリングを行い、元に戻せる状態にしてから電源ケーブルを抜きます。
- サーバをラックから引き出してください。ネットワークケーブルなども抜かなければ、サーバをラックから引き出せない場合は、その他ケーブル類にもラベリングを行ってから抜いてください。
- 以下の図を参考にロックを開放し、そのままラッチを引き上げ、サーバのトップカバーを取り外します。

- 交換対象の VIC が搭載されている PCIe ライザーを、サーバから取り外します。
- VIC を交換して、PCIe ライザーを元に戻します。
※PCIe ライザーから既存の VIC を取り外す方法と取り付ける方法は、以下の機種(URL)をクリック後、「PCIe カードの交換」部分をご参照ください。
・C220 M5
・C240 M5
- トップカバーを元に戻して、サーバ・シャーシをラックに収納します。
- 電源ケーブル、ネットワークケーブルを元通りに接続します。
- システムを起動し、VIC の Firmwareバージョンを確認します。 交換前とバージョンが異なる場合、以下のいずれかの方法で、 VIC の Firmware を交換前のバージョンと合わせます。
・Host Upgrade Utilityを使用したFirmwareのアップグレード
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/3730478
※ HUUのISOファイルをダウンロードしておく必要があります。
・[Intersight] UCS Server の Server Firmware アップグレード手順
https://community.cisco.com/t5/-/-/ta-p/4508053
※ この方法でバージョンを変更するには、該当UCSサーバに Utility Storage(Flexflash 等)が搭載されている必要があります。
[交換後の確認手順]
- FE 作業
- CIMC GUI にアクセスし、[インベントリ] メニューを選択し、右画面の [PCIアダプタ]を確認し、交換したVICが正常に認識されているか、Firmwareバージョンが元通りであることを確認します。

- [シャーシ]タブで[障害とログ]メニューを選択し、右画面の[障害の概要]を確認して、新しくFaultが発生していないことを確認します。

- VICの設定をリストアするため、対象サーバに割り当てられている サーバプロファイルを割り当て直します。
※サーバを起動していない状態では、サーバプロファイルの割り当ては行えません。
Intersight にて、運用 > サーバ 画面を表示し、"Add Filter"に交換対象サーバのシリアル番号を入力してリターンキーを押下します。
交換対象サーバのみが表示されるので、そのサーバプロファイル名(写真の例では"jc240d-import")を確認します。

設定 > プロファイル > サーバプロファイル の画面を表示し、対象サーバに割り当てられているサーバプロファイルの右端の「...」プルダウンメニューより「編集」を選択した後、ステップ 2 で 「すぐに指定します」 にて 対象サーバを選択し、設定はそのままの状態で「次へ」をクリックし最後のステップまで進め、「Deploy」をクリックします。

サーバプロファイルの割り当てが完了したら、ステータス が Out of Sync から OK になっていることを確認します。

- お客様作業
OSを起動し、動作に問題ないことを確認します。
- FE 作業
OS起動後でも、交換前と比べて新しくFaultが発生していないか、CIMCの[シャーシ]タブで[障害とログ]メニューを選択し、右画面の[障害の概要]で確認します。
[参考資料]
以上