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はじめに

SLRは機器をインターネットダイレクト方法やOn-Premise (Satellite)を使用してCSSMに接続することが運用上困難な場合、従来のPAKライセンスのように、機器に対して特定のライセンスを紐づける(=予約する)ライセンス適用方法です。SLRをサポートしている製品とソフトウェアバージョンにて、SLRでのライセンス適用が利用可能です。

このドキュメントでは、SLRでの予約したライセンスのリホスト方法について説明します。

 

【重要】SLR設定がデフォルトで有効化されました

2020年10月9日より、全てのSmart AccountのSpecific License Reservation (SLR)設定が有効化されました。新規に作成されたSmart AccountもデフォルトでSLR設定は有効化された状態となります。SLR設定が有効化されると、Cisco Smart Software Manager (CSSM)のインベントリ>ライセンス に「ライセンスの予約」というボタンが表示されるようになります。

SLR_Default_Enable.png

 

 

SLRでのライセンス予約手順概要

下記の5つのステップでライセンス予約が可能です。

  1. 機器から 予約要求コード[Reservation Request Code] を取得
  2. CSSMに 予約要求コード[Reservation Request Code] を入力
  3. 予約するライセンスと数量を選択
  4. CSSMで 承認コード[Authorization Code] を生成
  5. 機器に 承認コード[Authorization Code] を適用し、予約完了

予約方法の詳細はこちらの【操作ガイド】ライセンス予約(SLR)を参照ください。

 

 

SLRでのライセンスリホスト方法

機器の状態とリホスト内容によって3つのオプションがあります。

slr-rehost-decision-tree.PNG

  

オプション1:【障害が発生したライセンスからリホスト[Rehost from Failed Product]】機能で一括リホスト

<どのような時に利用?>

現在ライセンスを予約している機器にアクセス可能で、まったく同じライセンス内容を古い機器(例:故障機)から新しい機器にリホストしたい場合

<手順>

1. CSSM>インベントリ>製品インスタンス タブより、ライセンスを予約している機器のアクション▼ボタンから 障害が発生したライセンスからリホスト[Rehost from Failed Product] を選択

SLR_Rehost_RehostfromFailedProduct.png

 

2. 新しい機器から取得した 予約要求コード[Reservation Request Code] を入力

SLR_Rehost_RehostfromFailedProduct2.png

 

3. 移行するライセンス内容を確認(変更はできません)

SLR_Rehost_RehostfromFailedProduct3.png

 

4. 承認コード[Authorization Code] を生成

SLR_Rehost_RehostfromFailedProduct4.png

 

5. 新しい機器に承認コード[Authorization Code]を適用

-----ライセンスのリホストはここで完了-----

 

6. 製品インスタンスタブを確認すると、古い機器(移行元)に「Failed - Pending Removal」というアラートが表示されるようになります。製品インスタンスのアクション▼ボタンから「削除」を選択し、予約戻りコード[Reservation Request Code]を入力することで、アラートを解除できます

 

<補足>

【障害が発生したライセンスからリホスト[Rehost from Failed Product]】機能の使用は上限があります。Virtual Account内でSLRライセンスを予約している製品インスタンスの10%まで、当リホスト機能を使用することが可能です。上限を超えてリホストを行いたい場合は、都度、Failed-Pending Removalアラートが表示されている移行元の製品インスタンスを削除するようにしてください。

VA内でライセンス予約をしている製品インスタンス数

※1

【障害が発生したライセンスからリホスト[Rehost from Failed Product]】機能が使える回数

1~10

1インスタンスでリホスト可能

11~20

2インスタンスでリホスト可能

21~30

3インスタンスでリホスト可能

 

※1:上限計算の対象となるのはライセンス予約をしているインスタンスです(機種問わず)。例えば、1つのVA内にライセンス予約をしている製品インスタンスが6台、通常の製品インスタンスが5個ある場合、VA内に合計11個のインスタンスが存在することになりますが、障害が発生したライセンスからリホスト[Rehost from Failed Product]機能が使用できるのは1回まで(=ライセンス予約しているインスタンスは6個のため)です。

 

 

オプション2:【予約戻りコード[Reservation Return Code]】を入力してライセンスを全てSAに返却後、必要なライセンスを新しい機器に予約

<どのような時に利用?>

現在ライセンスを予約している機器にアクセス可能で、新しい機器にリホストするライセンスの内容(Feature、数量)が異なる場合、一旦現在予約しているライセンスをSmart Accountに返却してから、必要なライセンスを新しい機器向けに予約することが可能です。

<手順>

1. 現在ライセンスを予約している機器から、予約戻りコード[Reservation Return Code]を取得

2. CSSM>インベントリ>製品インスタンス タブより、ライセンスを予約している機器のアクション▼ボタンから 削除[Remove]を選択

SLR_Rehost_ReturnCode.png

 3. 予約戻りコード[Reservation Return Code] を入力し、製品インスタンスの削除をクリック

SLR_Rehost_ReturnCode2.png

 

4. 製品インスタンスが削除され、予約されていたライセンスがSmart Accountに返却されます

 

5. 通常のSLR手順に沿って、新しい機器向けにライセンスを予約

 

 

オプション3: シスコサポートにケース申請して製品インスタンスを強制削除

 <どのような時に利用?>

現在ライセンスを予約している機器にアクセスできない状況(例:故障して起動不可)の場合、機器上で予約戻りコードの取得ができません。この場合、シスコサポートによって製品インスタンスの強制削除を行うことで予約されていたライセンスをSmart Accountに返却する必要があります。

※原則、機器にアクセスができない場合のみシスコサポートによる製品インスタンス強制削除を申請可能です。

 

<手順>

1. Japan-tac@cisco.com 宛にケース申請(お問合せには Cisco.com ID が必要です)

E メールでのお問い合わせには以下事項をご記入ください。

依頼者の 住所登録済みの Cisco.com ID*
氏名
会社名
電話番号
メール アドレス
スマート アカウントドメイン名(作成済みの場合)
バーチャルアカウント名
強制削除したい製品インスタンス情報(シリアル番号, UDI等)
強制削除が必要な理由
お問い合わせ内容

 

2. シスコサポートチームが指定された製品インスタンスを削除すると、予約されていたライセンスがSmart Accountに返却されます

3. 通常のSLR手順に沿って、新しい機器向けにライセンスを予約

 

よくある質問

Q: 利用製品の予約戻りコードの取得方法をおしえてください

通常 ご利用製品のライセンスマニュアルに記載があります。各製品のライセンスマニュアルのリンクは Smart-Enabled Product Families のエクセルファイルから確認可能です。詳しくは以下ドキュメントを参照ください。

スマートライセンス 対応製品一覧 確認方法
 

たとえば以下は、Catalyst 9200/9300/9400/9500/9600シリーズの Return Codeの取得手順です。

Specific License Reservation

 

 

SLR参考情報

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