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Hideyuki Osaki
Cisco Employee
Cisco Employee

 

 

RADKit の概要

このドキュメントでは、シスコが提供する "RADKit (読み方:らどきっと)" という無料で利用可能なトラブルシューティングのツール、サービスについてご紹介します。RADKitを使うことでほとんどのシスコ製各種ネットワーク製品、サーバ製品など、情報を収集したい機材(以降、対象製品と呼びます)へリモートからログインをして必要なログや情報、GUI の操作などを行うことができます。下図のように RADKit サービスはクライアントとサーバを用意し、それぞれが RADKit クラウドへ TLS で接続することでクライアントとサーバの間でセキュアな通信を実現します。RADKit サーバはお客様のネットワーク環境内にある対象製品へ SSH や HTTP(S) などにより接続します。

HideyukiOsaki_0-1710381684172.png

 

RADKit の利点

  • 対象製品に精通したサポートエンジニアが臨機応変に機材から CLI/GUI 経由で直接情報を収集するため、問題解決の圧倒的な効率化が可能になり、従来よりも迅速な問題解決を見込めます。
  • RADKit サービスが API を備えているため、RADKit サービスをお客様独自の Python コードによるスクリプトやアプリケーションへ組み込み、対象製品の特定の情報の抽出や健全性の監視、メンテナンスなどにも活用することができます。
  • 従来の Webex によるリモートコントロールを使った情報収集では、Webex ミーティングを実施するお客様に拘束時間が発生してしまいますが、RADKit の場合は RADKit サービスで事前設定をすることでサポートエンジニアのみの稼働で済みます
  • RADKit クライアントもサービスも完全に無料で提供されるサービスであり、シスコを介することなくお客様自身で様々なユースケースへ応用することが可能です。
  • 対象製品から RADKit サービスを経由してサービスリクエスト管理ツール(Support Case Manager, CX/PX Cloud)へログファイルを安全に送付することが可能なため、ファイル転送サービスや Eメールへのファイル添付などが不要になります。

 

安全に接続するための革新的なポイント

* 機器に対する直接的な VPN 接続ではなく、TLS により RADKit クライアントとサーバ間の通信を行うため、Cisco TAC などサポートを実施するエンジニアが直接お客様のネットワーク機器にログインする必要がありません

* RADKit サービス(サーバ)を運用するお客様が操作の対象とする対象製品を自由に登録、削除することができます。

* RADKit サービス経由で指定した対象製品にアクセス可能なユーザ(サポートを実施するエンジニア)を Email アドレスで指定することができ、また、そのユーザがアクセス可能な時刻をお客様自身で管理できます。ネットワーク機器にすでに設定されているユーザ名やパスワードを RADKit 経由でアクセスするサポートエンジニアに伝える必要はありません。

* RADKit サービスが接続する先は prod.radkit-cloud.cisco.com という Cisco が運用するクラウドサービスであり、AWS クラウド上に配置されています。RADKit サービスからクラウドサービスへの TCP ポート番号 443 番宛 (一般的な HTTPS 通信) の通信が通れば良いため、ファイアウォールの設定などが簡単、あるいはすでに設定済みの場合は追加操作が不要です。

RADKit サービスおよびクライアントのインストール

手順はこちらのドキュメントを参照してください  

Cisco TAC によるサービスリクエスト対応時の RADKit サービスの利用ポリシー 

Cisco TAC によるサービスリクエスト対応時に RADKit を利用する場合、既存のサポートサービス利用ポリシーに加えて下記の利用ポリシーにご同意いただく必要があります。

  • サービスリクエスト対応中に Cisco TAC から RADKit サービス利用を打診された場合のみ使用可能です。打診された場合にお客様が断ることも可能です。
  • Cisco TAC から打診がない状況で RADKit サービスを利用してトラブルシューティングを実施したい場合はサービスリクエスト対応中に Cisco TAC へリクエストすることが可能です。Cisco TAC が総合的に判断をして、リクエストを了承した場合は利用可能になります。
  • RADKit サービスを利用する場合も、Cisco TAC によるサポートサービス提供内容のサービスレベル自体は変わりません。
    • PSS 等のパートナー様提供サービス契約の場合、レベル 2 サポートの内容まではパートナー様にて実施いただきます。
    • RADKit サービスはシスコ提供のマネージドサービスとは異なります。
    • パートナー様がレベル 1, 2 相当のサポートサービスをエンドユーザ様へ提供するために RADKit サービス利用を希望される場合は、別途エンドユーザ様とパートナー様の間で実施の調整をしていただきます。シスコから追加費用の請求は発生しません。
  • サポートエンジニアが RADKit を利用して対象製品にアクセスしている最中は、その様子を RADKit サービスにてリアルタイムモニタリングすることが可能です。
    • RADKit 利用時の作業ログ、報告書などをシスコからは提供できないため、RADKit サービス上のレポート機能をご活用ください。
    • RADKit 利用前に、どのようなコマンド、作業を想定しているのかを Cisco TAC から概要(目的、概算時間、コマンドの例)を事前にお伝えしますが、具体的な実施コマンドや実施タイミングなどについては状況に応じて変化するため、詳細にはご連絡できません。
  • RADKit 利用時間は Cisco Japan TAC 通常営業時間内(平日9時から17時まで)に限ります。
    • シビラティ1のサービスリクエスト対応時は通常営業時間外でも RADKit 利用が可能です。
  • Cisco TAC は基本的に show コマンド、debug コマンド、trace コマンド、サポートバンドル、パケットキャプチャ、各種症状解析用ログ、製品 GUI へのアクセスなど、問題解決に必要な情報を収集する目的で RADKit を使用します。
    • Cisco TAC は原則として設定コマンドは使用しません。
    • インターフェイスの一時的なダウンアップ (コマンド "shut" / "no shut") や機器やサービスの再起動も設定の一つとして捉えており、それらが問題解決に必要な場合は事前にお客様の同意を得た上で Cisco TAC またはお客様にて実施します。
  • Cisco TAC がアクセスをする対象製品はシスコから提供している製品に限ります。
    • サードパーティ製の機材へアクセスすることは技術的に可能ですが、その場合はお客様あるいはパートナー様による操作をお願いします。
  • RADKit 利用中に Cisco TAC サポートエンジニアはエンドユーザのサービスに影響を与えないように最大限努力しますが、サービス影響が発生するリスクはあることをパートナー様、お客様でもご認識ください。
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