フランス語コミュニティからシスコ認定 VIP の Benoît Ode さんをご紹介します！
Benoît Ode さんは、通信インフラの設計と最適化に情熱を注ぐネットワークアーキテクトです。彼は「Cisco Designated VIPとして認定されることは、情熱を持ってナレッジを共有し続ける原動力になります」と語ります。
1. VIP の受賞おめでとうございます。今回の受賞はあなたにとってどのような意味を持ちますか？
VIP として選ばれることは、プロフェッショナルとしても個人的にも栄誉なことだと思っています。プロフェッショナルとして、この称号は私のネットワーキングにおけるナレッジとシスココミュニティへの貢献を評価するものであり、ネットワーキング技術の分野での信頼性を裏付けるものだと思います。個人的には、これまで努力を積み重ねてきたことと熱意が評価され、私の技術者としての自信を高めることにつながりました。さらに、共通の話題や志を同じくするエキスパートのみなさんと交流する機会や豊かな人脈も得られています。
2. IT 分野におけるキャリアや経験について教えてください。
ネットワーク分野での 22 年の経験がありますが、私のキャリアは国防関連で始まり、17 年間軍事ネットワークオペレーターとして勤務しました。特にネットワーク統合において、フランス国内外で確固たる専門知識を身につけました。ネットワーク保守技術者からネットワーク管理者へとキャリアを積み、最終的にはネットワークおよびセキュリティのエキスパートのポジションを得ることができました。その後民間へと場所を移し、新しいキャリアを進むことになりました。ネットワークおよびクラウドオペレーターの NetOpsプロダクションチームにネットワークエンジニアとして参加しました。それまでに培ったスキルと経験に助けられ、すぐにネットワークアーキテクトとして活躍することができました。現在の職責ですが、クライアントおよび自社のニーズに応えるべく、新しいアーキテクチャのリファレンスデザインの設計や既存インフラのモダナイゼーションに従事しています。
3. 注目しているテクノロジーはありますか？また、その理由も教えてください。
得意とする技術分野は MPLS です。私の観点ですが、MPLS はネットワークトラフィックマネジメントの最先端技術であり、ネットワーク全体でデータのルーティングと転送を最適化するものです。重要なトラフィックを優先し、遅延とパケット損失を最小限に抑えることで高品質のサービスを提供できる点が優れていると思います。ネットワークアーキテクトとして、MPLS が同じインフラストラクチャ上で異なる種類のサービスを同時にサポートすることで、統合ネットワークの管理を容易にする方法を特に評価しています。この技術は、マルチテナント環境や機密性の高いアプリケーションにとって重要な、より良いセキュリティとトラフィックの分離も可能にします。
4. シスココミュニティに関わるようになったきっかけについて教えてください。
シスコのウェビナーやイベントに参加することで、シスココミュニティの豊かさを実感できたことがきっかけです。シスココミュニティは、他の熱心なプロフェッショナルと意見を交換したり、技術的な問題の解決、ナレッジや経験を共有することができる、極めて貴重な場であると言えます。
5. シスココミュニティで活動するモチベーションについて教えてください？
シスココミュニティに積極的に参加するのは、何よりも私自身が他のプロフェッショナルなメンバーと知識を共有したい、そして助けたいと強く思うからです。そもそも人に何か説明したり伝えることが好きなんですが、シスココミュニティはそのための枠組みとしては理想的な場所だと思いました。ここでの交流を通じて、仲間から常に学び、新しい視点を見出し、最新の技術情報に触れることができます。また、フランス語コミュニティを「活気づける」ことも強力なモチベーションとなっています。地域コミュニティの活性化、メンバー間の絆の強化やナレッジの共有、交換を推進することに心血を注いでいます。こういった活動により、プロフェッショナルのみなさんがもっとコミュニティに関わろうとするベースを作り、彼らが自分の経験をフランス語で共有するように、協力的で支援的な環境を作り出すことを目指しています。
6. コミュニティについて、最も有益だと思うことは何ですか？
まず、あらゆるレベルのエキスパートやプロフェッショナルと交流する機会があることです。コミュニティの他のメンバーとの交流からは、実践的なアドバイスや実証済みのソリューション、そして相互サポートする場を得ることができます。これらは私自身のスキルを高めるだけでなく、そこに参加する誰もが貢献し、互いの経験から役立つものを得ることができる協力的な学習環境が生まれます。
7. コミュニティに足りないところがあるとすればどんな点でしょう？
あえて挙げるとすれば、構造化されたメンタリングプログラムの提供をするのははどうでしょうか。新しいメンバーやスキルを深めたい人はたくさんいると思いますし、そういう人たち向けに経験豊富なエキスパートの指導を受けられるような、しっかりとしたメンタリングプログラムがあるといいと思います。コミュニティ内の絆が強まり、よりパーソナライズされた環境が整うと思います。
8. あなたの経験に基づいて、良いキャリアパスを計画するにはどうすればよいかお話しいただけますか？
そうですね、戦略的な考え方、継続的な努力、そして機械や課題に対する柔軟な対応力が総合的に求められると思います。まず最初に整理するべきなのは自己評価を行い、スキル、興味の方向性や自分の市場価値を確認し、具体的で達成可能な目標を設定することがあげられると思います。実務経験についての棚卸しも必要です。自分の知識を実際のプロジェクトに応用して得られた成果などは文書化しておき、ポートフォリオとしてまとめておくと良いでしょう。ネットワーキングとメンタリングの方面もケアしておくと良いですね。イベントや同業のサークルに参加したり、LinkedIn 等のプラットフォームを活用して人脈を広げ、メンターを見つけるのも良いと思います。変化や新しい技術に対しては常に柔軟であり続け、学び続ける姿勢は大事ですね。
9. 英語を話者ではない人にとって、IT の世界での言語の壁についてどうお考えですか？
技術分野において、言語の壁は思わぬ課題をもたらすことがあります。コンピュータネットワーキングのような技術用語が多用される分野では、用語や概念を正確に理解することが必要とされますから、英語は学習しておくべきでしょう。
10. IT 業界を目指す学生に対して、アドバイスがあればお願いします。
IT 技術者として良いスタートを切るための Tips をいくつかご紹介します。まず、コンピュータとネットワーキングの基本知識を身につけ、IPアドレスや通信プロトコルなどの基本的な概念を理解すること。次に、ネットワーク専門分野のトレーニングを受けるなど、技術、機器、設定方法についての知識を深めることなどをお勧めします。実際の機器やシミュレーションを使ってできるだけ多く実習を重ね、技術的なスキルを磨いておくと良いですね。CCNA などの認定資格を取得して、自分のスキルを証明できるよう準備をしておくのもお勧めです。
みなさんも Benoît Ode さんと一緒に活動しませんか？Cisco Designated VIP については こちら（英語サイト）をご覧ください。ご興味がありましたら community.vip@cisco.com までご連絡ください。
※英語のインタビュー記事は こちら (written by Jimena)
※フランス語のインタビュー記事は こちら (written by Jimena)
◆◆ 2023-24 VIP Spotlight Series ◆◆
#1 Scott Fella さん（英語コミュニティ）
#2 Tomy Tim さん（ポルトガル語コミュニティ）
#3 Redouane Meddane さん（フランス語コミュニティ）
#4 Changjiang Li さん（中国語コミュニティ）
#5 Chunlin Geng さん（中国語コミュニティ）
#6 高井 史裕 さん（日本語コミュニティ）
#7 Javier Acuña さん（スペイン語コミュニティ）
#8 Jonas Resende さん（ポルトガル語コミュニティ）
#9 Balaji Bandi さん（英語コミュニティ）
#10 Benoît Ode さん（フランス語コミュニティ）
