Webex Control Hubにおいて、オリジン間リソース共有の拒否を起因とする問題が発生する場合の対処方法について

[Takumi Muto]

• はじめに
• 前提条件
• この設定が有効となる場合
• エラー発生時のメッセージ例
• CORS許可の設定
• 参考情報

 

はじめに

本ドキュメントではオリジン間リソース共有（CORS=Cross-Origin Resource Sharing、以後CORS）の許可をされていないお客様の環境においてWebex Control Hubご利用時に問題が発生する場合の対処方法について解説をします。

 

 

前提条件

CORS設定の見直しを行う前の前提条件として、ご利用のネットワーク環境においてこちらのドキュメントに記載のドメイン全てに対して、通信が許可されていることをご確認ください。

 

この設定が有効となる場合

Webex Control Hubにおけるユーザー権限の変更などの一部機能においてはadmin.webex.comから他ドメインに用意されているAPIをHTTPリクエストを用いて呼び出す挙動を行います。セキュリティ上の理由等により、お客様のご利用しているネットワーク環境でのCORSを制限されている場合にこれらのAPIの実行が遮断されるといったことを起因とし、問題が発生する場合があります。お客様ネットワーク環境でのCORSの許可を設定することが難しい場合、Control Hub側の設定にて、明示的にCORSを許可することが可能となります。

 

エラー発生時のメッセージ例

実行した操作: Control Hubを用いてユーザーのロールを変更しようと試みたところ、保存時に下記のエラーメッセージが発生し、更新に失敗する。

Referrer: Control Hub notification toaster-links
Browser URL: https://admin.webex.com/manage-users/users/****************/profile/roles
Control Hub Build: *******-*********
View State: ng2
View Org ID: ***********
Logged-in User ID: ***********
Logged-in User Org ID: ***********
Logged-in User Clock UTC: ***, 00 Jan 20XX XX:XX:XX GMT
Notification Type: errorRequest Response: Received 0 Unknown Error for (method unknown) on https://atlas-a.wbx2.com/admin/api/v1/organization/*******************/users/roles
TrackingID: ATLAS_*******-****-****-****-********_****
Message: ユーザーのロールを更新中にエラーが発生しました。. ネットワーク エラーが発生しました。もう一度お試しください。 TrackingID: ATLAS_*******-****-****-****-********_****

 

CORS許可の設定 

各ドメインに対して通信許可が正常に適用されているが、CORSの設定をControl Hubにて設定を行うことが可能となります。

手順は以下となります。
1 https://admin.webex.com のカスタマー ビューから "サービス" に移動し、"ミーティング" の下の "サイト" を選択します。

2 設定を変更する Webex サイトを選択し、"サイトの構成" をクリックします。

3 "共通設定" の下で、"サイト オプション" をクリックします。

4 "セキュリティ オプション " セクション で、"オリジン間リソース共有 (CORS) を有効にする"のチェック ボックスを有効にします。

5 テキストボックスに、信頼できるドメインのリストを入力します。コンマを使用してドメイン名を区切ります。

 

6 "アップデート" をクリックします。

 

参考情報

• オリジン間リソース共有 (CORS)について (外部サイト記事)
• Enable origins allowed list for CORS 
• Network Requirements for Webex Services