HyperFlex では、HXDP 上に vCenter server を置く、Nested vCenter 構成がサポートされます。
参考URL
How to Deploy vCenter on the HX Data Platform
この構成の場合、文中にも記載がありますが、non-Nested な通常構成とは違い、vCenterのオートスタート機能などが制限されるため、いくつか手動での作業が必要とされます。
以下は、Nested vCenter 構成のクラスタシャットダウン, 起動手順となります。
[シャットダウン手順]
1. クラスタ上の全てのユーザ VM をシャットダウンします。
2. vCenter をシャットダウンします。
3. vCenter の VM がどのホスト上で起動するかを書き留めておきます。後程、手動でスタートさせる必要があるためです。
4. 全ノードのコントローラ VM に順次SSHでアクセスし、"stop storfs"を実施します(HX 4.5 以降では "priv stop storfs")。
5. その後、"shutdown -P now"で(もしくは、vSphere ClientのUIメニューから)各コントローラ VM をシャットダウン&パワーオフします。
6. SSHで各 ESXi management IP へ接続し、全てのESXiホストを Maintenance Mode にします。
使用するコマンドは
"esxcli system maintenanceMode set -e true" です。
7. ESXi ホストをシャットダウンします。
[起動手順]
8. ESXi ホストを起動します。
9. SSHで各 ESXi management IP へ接続し、全てのESXiホストを Maintenance Mode を解除します。
使用するコマンドは、"esxcli system maintenanceMode set -e false" です。
10. vCenter がシャットダウンされているため、ESXi の起動後に自動起動してこないため、各ESXi上で動作するコントローラ VM を手動で起動します。ESXi CLIからの VM 電源操作は、以下をご参照ください。
HX コントローラVM の管理-> ストレージコントローラVM の電源のオン/オフ
-> ステップ2 ESX コマンドラインを使用したVM の電源のオンまたはオフ。
storfsが起動していることも確認します。"pidof storfs"を実行して、何の数値も返ってこない場合は、storfsは停止しています。"start storfs"を実行(HX 4.5 以降では"priv start storfs")して、storfsを起動します。
11. sysmtool --ns cluster --cmd info でクラスタのステータスがhealthyであることをが確認出来るまで待ちます。
12. 暫く待つと、cluster が online となります。少々時間を要します。
# sysmtool --ns cluster --cmd info
Cluster Info:
------------:
UUID: ----
Type: CLUSTER
State: ONLINE
HealthState: HEALTHY
13. Step2 で確認したホスト上で、vCenter をパワーオンします。コントローラVMのクラスタIP にアクセスし、stcli cluster info で vCluster がオンラインであることを確認します。
# stcli cluster info | grep -A 1 vCluster
vCluster:
state: online
<注意>
もし、stcli cluster shutdown でクラスタをシャットダウンした場合は、step 11 でコントローラ VM の起動によるstorfs の起動を待たず、全コントローラVMにてstart storfsを実行(HX 4.5 以降では "priv start storfs")し、cluster state がhealthyになった後、stcli cluster startを実行します。
参考ドキュメント:
Shut Down Nested vCenter